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本懐
by くーねっと
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私は現在、高橋環奈と言うハンドルネームで、闇市と言うサイトに頻繁にアクセスしている。
恥ずかしながら、私には特殊な性癖がある……人をくすぐるのが異常に好きなのだ。
昔から、相手がこちょこちょに弱いと知れば、どうしてもくすぐらないと気が済まない。
時折泣くまでコチョコチョしてしまい、何度も問題になった。
「……ん……うぁ、ぁぁ……また……うぅうぅ」
パソコンの画面に目を移すと、すっぽんぽんにひん剥かれた1人の女の子が、怯えている。
私が今見ているのは、1週間前に、闇市と言うサイトで購入したくすぐり動画だった。
大金を動かす羽目になったが、それに見合う価値のあるくすぐり動画を、暫く貪り続けている。
闇市では、くすぐりに限らず、一般に表に出すことの出来ないような非人道的内容の動画やブログが存在し、通常のくすぐりプレイでは満足できない者が集まるパートナー募集掲示板、一般的に認知されてないくすぐりマシンの販売等の取引が行われており、くすぐりパートナー募集掲示板には今もお世話になっている。
その闇市と言うサイトの参加者であり、とあるクラブオーナーが販売しているくすぐり動画のうちの一つ、【ポールダンス】と言う動画が、私の性癖を鷲掴みにしたのだ。
普段は毎回動画更新の度に人が変わっていたが、ここ最近ずっと、新木結衣と言う女性で、数ヶ月以上固定されている。
「クスクス……ド変態の結衣さんも、流石に堪えてるのかな? 今日も、皆でコチョコチョしてあげる、良かったね~っww」
「さっ……さとみさま……ひぐっ、も、もう……限界れす……ぼう……やべでぇ……」
「アハハ、言われたでしょ? 生半可な気持ちでくすぐり奴隷志願すんなって、生殺与奪の権利は、全部ウチらにあんの、もうあんたは人間じゃない、くすぐり奴隷って言う、無様な所有物、クラブの商品に成り下がったんだよ」
この結衣と言う女の子、最初は、ビックリするほど容姿端麗で、スタイルも素晴らしく、きっとモテたんだろうなと思っていたが、今は度重なる情けなくてみっともない姿に、侮蔑と同情しか出来ない。
「ひぃっ……いづっ、いつ終わるの……おうちがえしでっ……帰りたいよぉ……お願いじばず……お願い許してぇ……」
「ほぉら、脇腹……こちょこちょしちゃうよ? ウチらのこちょこちょの味、覚えてる?」
「ひっひっひっひ……ひぃぃぃぃ!」
「クスクス……相変わらずくすぐったがり屋さんだね。こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~…ほらほら、ウチらの指から逃げられるかな? もうちょっとで、指が触れちゃうよ? こちょばいよぉ?」
端麗だった顔をグシャグシャにして、腰をフリフリと左右に蠱惑的に踊らせる様は、見ている者の嗜虐心を煽る。
よっぽどコチョコチョが嫌らしい。
「んぐぅ~っ、や、やべでぇ……」
「くっくっく、そんな風にブス顔で懇願したって無駄だよ?」
もう数ヶ月以上も、くすぐりの恐怖を骨の髄まで染み込ませているためか、くすぐらずともくすぐり奴隷を踊り狂わせる。
これだけコチョコチョに弱いと、普通の女の子なら精神崩壊していてもおかしくないはずなのに……とんだド変態なんだろう。
女の子達のイソギンチャクの様に器用な指先が、こちょこちょに弱いワキバラに近づいていく。
「コチョコチョコチョコチョコチョ~ッ、ほらほら、笑い狂っちゃえっww」
「ぎゃああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ごべんなざいっ! ごべんらざぃぃい~っはっはっはっはっはっは! ゆるじでぇっ~っはっはっは! あっはっはっはっは! あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……絶対に許してあげないよ? ずぅっと、死ぬまでこちょこちょしてあげる。ほら、もっと笑って? こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
くすぐり奴隷を囲んでいる女の子達は、クラブが配信している動画ではお馴染みの顔だった。
石塚さとみ、北野景子、田戸恵梨香……全員がドがつくサディスト。
タイトルを冠している【ポールダンス】とは、用意されたポールに棒の字にすっぽんぽんで固定され、悶え苦しむ様をポールダンスとバカにし、呼称しているようだった。
彼女は両手両足をピクリとも動かすことも出来ない。
動かせるのは、腰と頭だけになる。
「うぎゃあああああああああああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! おがじぐなるぅ! ぐるっちゃうっはっはっは、いやああああああっはっはっはっはっはっはっは!」
「狂っちゃえばいいじゃん、どうせもうお嫁さんにはいけないし」
「だよね~っ、ここ数ヶ月、無様に笑い狂ってるだけでしょ?」
「そうそう、おしっこチビりながら、ごめんなさいとか、ゆるしてーとか、なんでもしますー! とか言ってさww」
「う~わ、キモいよねぇ~ww」
「引くわ~、羞恥心とか、プライドの欠片もないんだねww」
女の子達がからかい、バカにしながら、細長い指先で死ぬほど敏感な彼女の全身をくすぐると、狂った様に笑いながら、腰を左右にクネクネと振り乱し、情けなく淫靡に踊った。
ある者はつっつき、ある者は揉みほぐし、えぐり、引っ掻き、撫で回し、なぞり……様々なバリエーションを加え、適度に強弱をつけて、女の子達は一切の容赦なくネチネチと、しつこく彼女をコチョコチョしている。
「うがあああああっはっはっはっはっはっはっはっは! わきばらぁぁ! 脇腹がああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「脇腹こちょこちょ、本当に弱いんだねww」
「そんなに嬉しいなら、もっとこちょこちょくすぐって悦ばせてあげるねっ!」
「わぎばらはやべでぐだざいっ! やべでぐだざい! あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「フフフ、わかった。じゃあ、全員で脇腹をこちょこちょくすぐっちゃおっか!ww」
「いいねそれ!ほぉら、脇腹コチョコチョコチョコチョ~ッ」
「くぅあ~っかっかっかっかっかっかっかっか! ぎゃ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かぁぁっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかぁぁ!」
どうやら、脇腹が本当にコチョコチョに弱い様子で、女の子達の指先が残酷にも、そのくすぐりに弱い脇腹に集まり、責め立てた。
細くくびれた脇腹をこちょこちょこねくりまわされ、獣の様な砲口をあげながら笑い狂っている。
「あがああああああ! ぎゃあっはっはっはっはっはっはっは! んがー! が~っはっはっはっはっはっは!」
「んがーってww おっさんみたいな笑い方だねww ……後ろからみると、お尻をスッゴくエッチに振り乱してる様に見えるんだけどなww」
「前からも凄いよ、細い腰を限界いっぱい振り回して……変態じゃんww」
「細いウエスト自慢してんのかなー? 最低~!」
「キショいわ~ww もう死んだほうがいいんじゃね?」
「親切なウチらが、くすぐり殺してあげよっかww」
「いいねぇ、どうせこんな無様なクソ女、死んでも誰も困んないしww」
「死ぬまでコチョコチョしちゃおっか」
「コチョコチョリンチ賛成ww」
彼女の事を心の底からバカにしているためか、辛辣な言葉を並べ続ける。
指先によるこちょこちょくすぐり地獄で彼女を追い詰めながら、言葉でも彼女のプライドや人としての尊厳を粉々に粉砕し、奪っていく。
「ごべんらざいっはっはっはっはっはっはっはっは、ゆるじでぇえっへっへっへ、なんでぼじばずがらぁっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「許さないよ。救いようのないダメ女は、やっぱりくすぐり殺さなきゃね!」
「いやぁぁぁぁぁっはっはっはっはっはっはっは! ゆるじでぐらざいっ、ユルジデ~ッっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁぁああっはっはっはっはっは!」
「……どんなに辛くても、苦しくても、やめないよ? あんたに人権なんてないものww こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
きっと悪いことなんてしてないんだろう、でも、理由もないのに許しを乞い願い、ごめんなさいするほど追い詰められ、コチョコチョをやめてほしくて懇願するしかないのだ。
絶望的なくすぐり拷問に、もう、半狂乱になり体がちぎれそうなぐらいに腰を淫靡にくねらせて、笑い乱れ泣き叫んだ。
「クスクス……コチョコチョリンチってさ、本当にゆっくり酸欠になって、白目剥くほど歪んだ顔が酷く紅潮して、びぃびぃ泣きながら、本当に苦しみ抜いて死ぬことになるんだよ? 嬉しい? 嬉しいねぇwwそんなに喜んじゃってww」
「だずげれっはっはっはっはっはっら、だれがだずげでっへっへっへ、だじげでぇ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「クスクス……もう、絶対に逃げられないよ? 結衣はもう、くすぐり奴隷なんだからww 永遠にこちょこちょで遊ぼうねww 永遠に、ウチらために半狂乱に笑って、エッチに踊りなさい。ほぉら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「あああああああああああああああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ぎゃっはっはっはっはっは! ぎゃあああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! あっはっはっはっは! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!」
まるで本当にくすぐり処刑ショーを見ている様であった。
彼女を苦しめ続けているのは、紛れもなくくすぐりのみ。
それでも、ゆっくりと、徐々に悶え苦しみながら一歩ずつ死に近づいていく様は、くすぐり大好きなドSにとっては本当に堪らない。
「ほぉら、くすぐり殺しちゃうよぉ~……クスクス、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~……こぉちょこちょ……こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! がはっ、ああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ! ごろじでぇぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! はやぐごろじっ! もうごろじでぇっ、ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
もう数ヶ月もクラブの所有物として、くすぐり奴隷として、商品として飼育され続けている事実を考えると、鳥肌が立つ。
私なら、気が狂うかな。
「ごろぜ~っはっはっはっは、あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは! ごろぜぇ~っはっはっはっはっはっはっは、ごろじでぇっはっはっはっは、ぐがっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「その下品極まりない笑い方、堪らないなぁww 普段は引っ込み思案で恥ずかしがり屋さんなのにねww」
「今ね、顔が凄いことになってるよ? 人間の顔ってこんな崩れることってあるのかな? クスクス……ブッさww」
「が~っはっはっはっはっはっはっはっはっは! がっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「相変わらず、結衣ちゃんのポールダンスは可愛いわねぇ、汗で湿った紅い体を健気にくねらせて、よじって、ねじって……見とれちゃうなぁww」
「くすぐり奴隷の結衣ちゃ~ん、今どんな気持ちですか~っ?ww」
「かぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! うがあっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かはっ、だ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは~!」
「クスクス……じゃあ、恒例のチャンスタイム、入りまーす」
チャンスタイムとは、笑わずに、決められた言葉を言うことが出来れば、コチョコチョをやめてくれる、と言うもの。
まあ成功した試しはない。
一旦、コチョコチョの手が止まると、彼女は懸命に酸素を求めた。
「ぐはっ、ひゅー……ひゅぅ~っ」
「今日のお題は?」
「えっと、金田の大冒険を歌う、だって」
「お~、今回は簡単そう」
金田の大冒険と言えば……あー、あの恥ずかしい歌詞の。
あれを大勢の前で女子が歌うのは、普通の神経じゃ無理。
よっぽどプライド捨てないと歌えない。
「ぅ……うぅうぅ……」
「歌わないの? 歌わないと、こうよ?」
意地悪に微笑みながら、ワキワキと指先をくねらせると、たちまち悲鳴をあげながら、歌い出した。
「うっ……き、きんたまも~って、きんたまもぉって……ひぎぃ~っひっひっひっひ!」
「声が小さい、やり直し」
「ひっ、ひぐっ……金玉持っ~て、ぎんだばぁ~っはっはっはっはっはっは!」
「笑ってんじゃねww はい、もっと大きな声で、やり直し」
恥ずかしい歌詞を、何度も何度も大きな声で歌わせ、やり直しさせた。
もちろん、コチョコチョの妨害付きである。
さとみは残酷な笑みを浮かべ、人差し指を優しく彼女の脇腹で転がし、触れるか触れないか、ギリギリのところで撫で回し、つんつんと交互に脇腹を優しくつっついた。
「ひっひっひ、き、きんたまけがおおいっ……ぷっくっくっく……ぎ、ぎんだまっ……ぐひぃ~っ、毛が多いぃぃっ、ひっひっひ」
「ハッキリ喋りなよ、意味わかんないからやり直し」
「ぅうぅう……きんたばっ、毛が多い……き、きんたまっ、んぐぅ~っくっくっく、けがおおい~っひっひっひ!」
「なめてんの? 真面目にやってもらっていいですか~っ? はい、やり直し」
「クスクス……ホント、さとみって鬼畜ね~っww 流石に同情しちゃうww」
さとみのあまりのドSっぷりに、周りから同情と声援が集まる……一生懸命プライドや自尊心をかなぐり捨てて腰をフリフリしながら歌う彼女に対し、明らかにバカにした様子で、何度でも、何度でも、やり直しさせる。
「……ふぐぅっ……き、きんだま……っ、ぎっ、ぎんだまぁっ……うぇぇぇん……」
「誰も泣けなんて言ってないんだけど、やり直し」
「クスクス……もっと必死に、頑張って歌わないと、こちょこちょ地獄だよ?ww」
「ひっ……こちょこちょダメぇ……こちょこちょいやぁあぁ……きっ、きんだまかおにつぐっ……きっ、ぎんだま顔につくぅ~っくっく!」
「はい、顔キモいからやり直し」
「顔関係なくねww」
「いくらなんでも鬼畜すぎww」
酷く滑稽な歌と、彼女の鬼畜さに思わず皆吹き出してしまった。
涙を流し、顔を真っ赤にして健気に恥ずかしい歌を歌う彼女に、皆夢中になった。
「きんたまたたいたっ……ふぐっ、ふぐぅ~っ! きっ、きんたま……んぐっくっくっく、叩いたっ……ぐぅ~っ」
「はい、ダメ。やり直し」
「ホントにプライドないねぇ~ww ほら、頑張って頑張ってww」
さとみのあまりの徹底的なドSぶりに、景子と恵梨香はバカにした様子ながらも声援を送る。
必死にコチョコチョと羞恥心に耐えながら、何とか最後まで歌いきると、拍手喝采。
皆、頑張ったね、と声を上げた。
ホント、よく頑張ったよ、このバカ女。
「はぁ、はぁ……ふぅ~っ、……おわっ、おわりばじだっ、もう……こちょこちょやめて……こちょこちょだけは……」
「頑張ったねぇっww ……クスクス……深呼吸して?」
彼女は目を瞑り、安堵の表情を浮かべた。
大きく息を吸い込み、すべての酸素を吐き出した時ーー
「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョww」
「っっっっっぶあああああ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~っ!」
深呼吸ですべての酸素を出し切った刹那、さとみが彼女の脇腹のツボを、徹底的にモミモミと揉みしだいた。
絶対に来てほしくなかった刺激が脇腹を直撃し、一瞬ビクンと大きく反応すると、彼女の目がグルンッと勢いよく白目を剥き、止めどなく涙が溢れ……口を裂けるほど大きく開くと、大声でゲラゲラと笑い始めた。
完全にパニックに陥り、切羽詰まった様子で小刻みに体を震わせながら、ただ笑うことだけを強制された。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「ぐあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、グワアッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~!」
今までのはお遊びだったのかと疑うほど激しく笑い、ネジ切れそうなくらいに腰を一心不乱にフリフリと、体液を撒き散らしてくねらせる。
背後、左右から3人の残虐な女の子に的確にツボをつかれ、死ぬほどくすぐりに弱い脇腹を、とことんコチョコチョくすぐられてしまった彼女は、半狂乱になりながら踊り続けた。
「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「うぎゃあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、かぁ~かっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか~!」
膨らみきった鼻、大きく開かれた口からだらしなく鼻水、ヨダレを垂れ流しながら、充血し、爆発しそうな程真っ赤っかな顔をブンブンと力一杯振り回している。
ーーもう笑いたくない。
全身全霊で伝える彼女を、強制的に笑かし続け、カラカラに渇いた喉から悲痛な笑い声を絞り尽くす。
「それそれ~っ、コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「んがあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ギャ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
脇腹こちょこちょ責めと平行して、乳首やマンコ、お尻のワレメなどの羞恥的な部分を、人差し指で優しくなぞると、恥ずかしいほど勃起した乳首がおっぱいと共にプルプルと揺れ、一層滑稽で、変態的なダンスを踊る。
死にそうなのに、体は感じてるなんて、惨めすぎて普通は直視できない。
「こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょぉ~っ」
「ひぎゃあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぎゃあ~っはっはっはっは、ギャ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
とうに限界の遥か向こう側にいる彼女を、観客は蔑むように指を示し、ある者は興奮した様子で、またある者は、けらけら笑いながらスマホで撮影していた。
ーーやめてもらえる訳ないでしょww
あーあ、またコチョコチョ地獄再開ww
やっぱお仕置きは、くすぐりリンチに限るよねww
マジ最高に苦しそww
ちょっと皆イジメすぎww
追い込まれて切羽詰まってる感じ、堪んないねww
くすぐり激弱だよねww
くすぐり弱い女の子を、死ぬほどくすぐるのってサイコーだわww
もっと死の一歩手前まで追い詰めちゃえww
どんだけブス顔で笑ってんのよあのくすぐり奴隷ww
まあまあ、死ぬほどコチョコチョ弱いんだから、言っちゃ可哀想よww
たかがこちょこちょだよ?ww
たかがコチョコチョでここまでみっともない姿よく晒せるねww
流石に引くよね~あそこまで無様晒されちゃうとww
ウチなら自殺しちゃうww
いや、あれだけ見世物にされて生きていける訳ないじゃんww
え、アレ、生きてるよ?ww
あ~、アレは特別ww
アレを見る度に、私達はまだマトモなんだな~って思っちゃうよねww
ね~っ、アレより惨めなモノないだろうしww
乳首めちゃ勃起してない?ww
マンコも濡れ濡れww
ここまでコケにされて、感じてんのww
限界までコチョコチョ責めされて、マトモに息もさせてもらえないのに、興奮してんだww
マジ、ド変態じゃんww
ウチ、コチョコチョ大好きだけど、アレにだけはなりたくないわww
恥ずかしくないのかな、ここまで惨めな笑い者にされてww
ね、絶対嫌よww
可愛いし、スタイル抜群なんだけどな~、あの子ww
笑い方も理想的だよねww
このオッサンみたいに、お腹の底から笑ってる感じ、堪んないよねww
何でくすぐり奴隷志願したんだろ、こんなにコチョコチョ弱いのにww
ここまで人権無視されると思ってなかったんだろうね、可哀想ww
まあ、見届けてあげましょ、せっかく私達の為に、体張って一生懸命頑張ってくれてるんだからww
ーー彼女の断末魔の笑い泣きに混ざり、観客の嘲笑混じりの声が聴こえてくる……ここまで地獄絵図さながらの惨たらしい見世物が、この世に存在していいのだろうか、心配になってしまう。
「残念でした~っ、私はそんなゲラゲラ笑いながら歌えなんて、一言も言ってないんだよ、バーカ!ww」
「お仕置きに、こちょこちょの刑だねww」
「クスクス、さとみってば、イジメすぎじゃない? 本当に、発狂しちゃうよ?ww」
「いいのいいの、コレはそういうオモチャなんだからww」
「ふがあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは、クカ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカ!」
体が千切れてしまうほど腰を左右にフリフリして逃れようとしても、誰一人それを許さない。
再び女の子達の指先に捕まった死ぬほど敏感な脇腹は、行き場を求めて右へ左へ死に物狂いで逃げ惑い、妖艶で、淫靡な腰フリダンスをクネクネと踊り続けた。
「そんな不細工な顔でゲラゲラ笑ったってやめてあげないよ~だww」
「ほら、もっと腰をフリフリしないと、逃げられないよ~っww」
「あんたらって、マジでドSだよね~っww」
「あんたもでしょww」
「うぎゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、カァ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカ!」
……よくよく考えると、こんな公開くすぐり処刑ショーを、何ヶ月も続けることが出来るだろうか。
何故このくすぐり奴隷は、精神崩壊しないのだろう。
仮に人前でくすぐられるのが好きな物好きだとして……間違いなく、死に至る程のくすぐり責めを受けている……ここまで残虐なくすぐり拷問に、発狂して、死んでしまわないのだろうか。
そもそも、体に傷が付いたり、衰弱の後もあまりないのも気になる。
「ほぉらほら、こちょこちょこちょこちょ~っ、良かったねぇ、皆に大好きなコチョコチョしてもらえてww」
「あんたの仕事は、こちょこちょされて、笑い狂って、無様な見世物になることだけ」
「クスクス……苦しい? でも、例えコチョコチョされすぎて死んじゃっても代わりはいくらでもいるから」
「安心してくすぐり殺されていいよ?」
「だっ、だれがぁっ……がぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ックワァ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカ、んぎゃあぁ~っかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか! はっはっはっはっは、ギャア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ! ア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ! アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハァッ! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは……」
彼女は激しく仰け反り、ガクガクと痙攣しながら失禁した後、動かなくなってしまった。
生気を失った彼女の拘束が外されると、すぐに別室に乱雑に連れていかれた。
「本日のポールダンスはこれにてお仕舞いです、またのご観覧お待ちしております」
「なお、本日の新木結衣は4匹目ですが、また壊れてしまったようです」
「しかしご心配なく」
ーー新木結衣のストックは、いくらでもご用意できますからり
私は戦慄した。
難しいことはわからない。
それでも、彼女はきっとこれからも、何度でもくすぐり殺され、もがき苦しみ続けることだけは、確かだ。
そして今日、新たな【ポールダンス】の動画が更新されている。
そこには、確かに笑い壊れたはずの新木結衣が、死に物狂いで、どこか蠱惑的に腰を左右に振り回し、笑い狂っている姿が写っていた。
「こちょこちょこちょこちょ~っ」
「が~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぼういやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョいやあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~!」
「ほぉら、こぉ~ちょこちょこちょこちょ
こちょこちょ~っ」
「こちょこちょやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョやめてぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「こちょこちょやだぁっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョだげはっはっはっはっはっはっは、こちょこちょだげはぼうやべでぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! コチョコチョだげはぁあっはっはっは、こちょこちょやべでぐだざいっはっはっはっはっはっは!」
「フフフ……こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「いやぁあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、こちょこちょはいやあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ギャア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~ッ!」
「ヒッヒッヒ……こぉちょこちょ~、こちょこちょこちょ……こちょこちょこちょこちょこちょ~っ、こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ……コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッーー後悔しても、もう遅い……」
闇市に、目を疑う新たな広告があった。
【くすぐり奴隷の量産と、販売計画について】
私は彼女を気の毒に思う。
きっと、将来のある女性で、希望に満ちた未来があったはずだ。
それを、このクラブによってくすぐり奴隷として商品化され、めちゃくちゃにされてしまったのだ。
彼女に対するこちょこちょリンチは、終わらない。
そして、私はある気持ちを押さえきれずにもいるのだ。
ーー私もクラブに参加したい。
正直かなり抵抗があったのも事実。
ここまで残虐な仕打ちを出来るクラブに赴けば、どう考えても後には引けないだろう。
それでも、好奇心と、DNAに刻まれた性癖に逆らうことなんて出来なかった。
彼女もきっと、思い悩んで足を一歩踏み出してしまったのだろう……彼女は今、どんな気持ちなんだろう。
後悔してるのだろうか、それとも本望だと思っているのか。
私も後悔することになるのだろうか……考えてみても、先のことはわからない。
でも、今一歩踏み出さなければ、きっと後悔することだけは確かだ。
例えどんな形で人生を終えるとしても、後悔しない選択をし続けることが、私の本望なのだ。
それほど、私はクスグリの虜になっていた。
クラブへ送ったダイレクトメールに、返信が届く。
そこには、参加するための条件や参加費、約束事を破ればどうなるか、等……そして、最後にはこう記されていた。
ーー我々は、貴女の参加を心待にしております。
私の平凡な日常は、現在をもって一変した。
私は、入谷美玲からの招待状を握りしめ、指定された日時場所にいる。
クラブには正直行ったことがなく、ビビりながら、入り口のガードマンに招待状を見せた。
「あ、あのう……」
「招待状があるのか……なら、お入りください」
すんなりチェックが終わり、私はクラブの中へ入る。
すると、美玲と名乗っていた女性が中におり、声をかけられた。
「お、来たんだ! 久しぶり~」
「あ、あの、今日はよろしくお願いします」
「んじゃ、中に入ろうか」
クラブと言うと重低音の凄い音楽が鳴り響いていてうるさいイメージがあったが、音楽は鳴っておらず、人の叫び声やら話し声やらが聞こえるだけで、全くイメージとは違うものだった。
「今日は、ポールダンスやってるから、見に行ってみようか」
「は、はぁ……」
思っていたより静かで音楽はかかっていない……どうしてだろう?
そんな疑問も吹き飛ぶような光景が、私の目の前に飛び込んでくる。
人の叫び声ーーもとい、ゲラゲラと悲痛な笑い声がしており、私の耳を貫いた。
「ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! やべでぐらざいぃっ、やべでぇえっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「……あーあ、菜々子さんが相手かぁ。あの佐々木希望って子、マジ可哀想~っww」
身も凍る様な光景に、私は全身に鳥肌が立ってしまう。
ステージのど真ん中に用意されたポールに、佐々木希望と言う私と同じくらいの年代の女の人が、手首と足首を固定され、Iの字の状態で拘束されていた。
その女性が、背が高くてスタイル抜群の綺麗な女性に、背後から脇腹を激しくくすぐられて、腰を左右に必死にくねらせていた。
そして、回りには大勢の観客が群がっている。
「あの子、多分1回目で壊れちゃうからさ。結衣に代わりを務めて欲しいんだよね」
「ぁ……は……はいっ……」
「実際あの子、クラブのスタッフがナンパして見つけた、敏感な子ってだけで、別にくすぐりフェチじゃないから、そう言う子ってすぐ壊れちゃうんだよ」
「……え……あの人、くすぐられるの好きじゃないんですか……?」
てっきり私の様に、くすぐられるのが好きな女の人だと思っていた。
彼女は、ただナンパされて連れてこられて……大勢の観客の前で、拘束されて、くすぐられてるってこと……?
「ウチらの経験上、くすぐりフェチってくすぐられたい一心で、弱いアピールするけどさ、実際そんな弱くないのよ」
「……で、でも……」
「ウチらが求めてんのは本当にくすぐりに弱い人、じゃなきゃ、もう満たされない奴らがここには集まってる」
「バレないんですか……?」
「バレないよ、だって、口止めしてるし、恥ずかしいムービーも撮られちゃってるからね……この事は本人が漏らさない限り、漏れない」
「観客がバラす可能性は……?」
「ないね。普通のルートじゃ、このクラブには来れないから。ダークウェブ使って、闇市からアクセスしないと、接触出来ないようになってるし、バラせばどうなるか……わかるでしょ?」
そんなこと、想像したくもない。
ダークウェブとか、闇市とか、意味のわからない単語が出てきたが、要するに、ここは普通の場所ではないと言うことだ。
「話してないでさ、あのカワイソーな尻軽女、見てあげようよww」
私は再び、ポールに括りつけられた女性に目をやる。
彼女は、ヘソ出しノースリーブに、ショートパンツと言う露出度の高い服装をしていた。
本当は、可愛くて、自分に自信のある勝ち気な女性だったのだろう。
どのくらいコチョコチョされ続けているのかわからないが、今や、見るも無残な程ゲラゲラ笑かされ、涙や鼻水、ヨダレを一心不乱に撒き散らし、右へ左へ腰をフリフリとフリ続けている。
「さあ、早く裸にしてくださいって言いなさいww」
「ざっき言っだぁあっ、ぎゃあっはっはっはっはっはっはっはっは、もう言ったからやべでぐらざいっはっはっはっはっはっは!」
「良く聞こえなかったから、もう一回言ってって言ってるの。言わないと、くすぐりは永遠に続けるからww」
「ああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! 裸にしでくらざいっ、もうゆるじでぇぇえっはっはっはっはっはっはっは!」
この人は、私と同様に極端に脇腹が弱かった。
……悲惨な光景なのに、私は目を奪われてしまう。
大の大人の女性が、意地悪な同性の女にくすぐりの刑を受けて恥ずかしい事を言わされ、みるみるうちに服を破られていく。
気づけば、下着姿になっていた。
「……クスクス、パンツもブラも丸見えだよ~? ホント、エッチなんだからぁww」
「ぎゃああっはっはっはっはっはっはっは! 見ないでぇ、お願いみらいでよぉっはっはっはっはっはっはっは!」
「じゃあ、裸にしてくださいって言って?」
「またぁっはっはっはっはっはっは! お願いだから裸にしでまみあえあううむあぐらざいっはっはっはっはっはっはっは、もう裸にしてよぉっはっはっはっはっは!」
大勢の観客が、彼女のポールダンスに釘付けになっていた。
あるものはスマホで撮影し、あるものは自前のカメラで撮影している。
そして、くすぐっている悪女は、悪戯な笑みを浮かべ、脇腹を執拗にくすぐり続けている。
彼女は、ノースリーブシャツや、ショートパンツ、靴下等一枚ずつ、ゆっくり剥がされ、その度に 【裸にしてください】 と、恥ずかしい要求をさせていた。
そしてついに、裸になってしまう。
「がああああっはっはっはっはっはっはっはっは! お願い見ないでぇぇっはっはっはっはっはっは、もうくすぐりはやめてぇ、おれがいじばずぅっはっはっはっはっは!」
「あ~あ、裸になっちゃったね~っ。じゃあさ、くすぐりやめてほしかったら、おっぱいとマンコ見てくださいって言ってよ」
「いやあああっはっはっはっはっはっはっはっは! ぞんなのいやぁっはっはっはっはっはっは!」
「ワガママな子には、くすぐりの刑よ?」
くすぐりの刑と言う子供じみた拷問は、美しい彼女を残酷に追い詰めている。
彼女は目を見開いて汗で光沢した腰を左右に激しくよじりくねらせて淫靡に踊り続けた。
ポールダンスとは良く言ったものだと感心してしまった。
「泣き虫なのね~。あ、ねぇねぇ、乳首すっごく固くなってるよ? マンコも濡れちゃってる……どうしてかなぁ?」
「いやあっはっはっはっはっはっはっはっはっは、見ないでくだざいっはっはっはっはっはっは! お願いじばずぅ~っはっはっはっはっはっは!」
「泣いちゃダメだよ。ほらほら、こちょこちょしてあげるから、笑って笑ってぇ?」
「くすぐりだけはやめでぇっはっはっはっはっは、もうくすぐりはやらっはっはっはっはっはっは!」
「まるで駄々っ子ねぇ。じゃあ、恥ずかしい場所を皆で見てあげるね?」
「それもダメぇっはっはっはっはっはっはっはっは! もうくすぐりはやめてぇっはっはっはっはっはっは!」
さらけ出された恥ずかしい場所を見つめられながらくすぐられるのってどんな気持ちかなぁ?
私はそんな事を考えながら息を荒げ、股関に手を伸ばす。
いけないとわかっていながら。
「わがりばじだあああっはっはっはっはっはっは、おっぱいとマンコ見ていいからぁ、見てくださいっはっはっはっはっはっはっはっは! だがらぐずぐりやめてぇっはっはっはっは!」
「クスクス……必死すぎない?ww プライドも粉々にしちゃったかな? ごめんねっ、お詫びにくすぐりの刑にしてあげるww」
「ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっは! どうしたらいいのっはっはっはっはっはっは! 誰かだずげれぇっはっはっはっはっは!」
「誰か助けてくれると良いね。じゃあ、助けが来るまで、くすぐりの刑だよ?」
「いぎゃああああっはっはっはっはっはっはっは! ごべんらざいごめんなざいっはっはっはっは、何でもじばずがらくすぐらないでぇぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっは! くすぐりはやめてぐだざいっはっはっはっは! あああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
誰も助けには来ないよ?
だから安心して、永遠にくすぐられて、泣き叫んでね?
私は心の中で彼女に投げ掛けると、悲痛な笑い声を聞き、裸でくすぐりから逃げ惑い踊る滑稽な女性を見ながら――自慰に耽った。
「あれ~っ? 結衣、何してんの?」
「ああっ、あ、い、いや……何も……」
「クスクス……ふぅ~ん」
我に返ってステージに目をやると、相変わらず恥ずかしい質問に強制的に答えさせられている。
「初体験っていつ?」
「んがああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、20歳でずぅっはっはっはっはっはっはっは!」
「意外と健全……なのかなぁ? ……じゃあ、エッチに興味を持ったのは?」
「12歳ぐらいっはっはっはっはっはっはっはっは! おれがいゆるじでぐだざいっはっはっはっはっはっはっは!」
「あ~やっぱりエッチだったんだ、最低~! 罰として、くすぐりの刑だよ?」
「いぎぃいぃいっはっはっはっはっはっはっはっは! もうやらぁああああっはっはっはっはっはっはっは!」
「赤点取ったことある? 最低点は何点だったの?」
「どっだとったあっはっはっはっはっはっはっはっは! 最低点は8点ですぅっはっはっはっは、ああああっはっはっはっはっはっはっは!」
「は、8点…… バカすぎない? ……罰として、くすぐりの刑!ww ……私はバカで性欲盛んな豚さんですって言ってみて?」
「ああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! わだじはバカで性欲盛んな豚ざんでずぅぅ、ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっは!」
学生時代の最低点まで暴露させられている……恥ずかしい事を根掘り葉掘り聞き尽くされ、恥ずかしい場所をさらけ出し、徹底的に笑わされていた。
そろそろ助けてあげたほうがいいんじゃないか、と、同情してしまう。
「そろそろ飽きてきたわねぇ……やめてあげようかなぁ」
ようやく終わったくすぐりの刑。
虫の息になった彼女を見つめ、私は少しだけ、安心し、落胆した。
「……」
『……こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~』
「ひぎゃああああああっはっはっはっはっはっはっはっは! はぁああああ!? あああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
くすぐっていた女は確かに拘束を解こうとしていたが、悪戯な笑みを浮かべ、再び無防備な脇腹を、揉みほぐしていた。
「クスッ、なんちゃって~っ、こちょこちょはやめないよぉ~?ww」
「ああっはっはっはっはっはっはっは、うがああああぁっはっはっはっはっは、かはっ、あっ、あああああああああっはっはっはっは!」
「苦しそうだね、酷い顔しちゃって……パニックになっちゃってるの?ww」
「あがああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ゴホゴホっ、ぎゃあああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、おげぇぇっはっはっはっはっはっはっは! ああああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
彼女はパニックになった様に小刻みに体を震わせ、腰を淫奔にくねらせ、乳房を揺らした。
それは妖美な踊りの如く私の目に焼き付いて離れなかった。
苦しそうな笑い声も、顔も、私は忘れることが出来ないだろう。
残酷な指先が彼女の敏感すぎる脇腹を徹底的にくすぐり続け、とことん笑わせ、踊らせ続けた。
「ハハハ、おっぱいプルプル揺れてるよ? 皆にに恥ずかしい姿見られちゃって可哀想でちゅね~ww」
「が~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、だじげでぇ~っはっはっはっはっは、おがあざんだずげれえ~っはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……もっと腰をフリフリしないと、私の指から逃げられないよぉ?ww」
「だれがぁあぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、なんでぼじばずぅ~っ、なんれぼずるがらだじげでぐだざぃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
誰一人として彼女を助けようとする者はいなかった。
それどころか、ニヤニヤと興奮した様子で、スマホで撮影していたり、ケラケラ笑いながら指を指し、バカにしていた。
「クスクス……誰も助けになんか来ないから、安心して笑い死んじゃえww」
「うぎゃあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぞんなぁあっはっはっはっはっはっはっは、ゆるじでぐだざいっはっはっはっはっは、なんでぼじばずぅっはっはっはっはっは!」
私は、恐怖と、羨望の眼差しを向ける。
ーーああ……なんて意地悪な女の人なんだろう、右に逃げても、左に逃げても、彼女の指にこちょこちょされちゃうんだから、絶対に逃げられないじゃんーー
彼女は白目を剥き、リンゴの様に真っ赤になった顔をブンブンと振り回し、妖艶な腰フリポールダンスを踊っていた。
なんてみっともない姿。
「ほら、もっともっと笑って、腰フリフリして踊りなさいww」
「ぎゃあああっはっはっはっはっはっはっはっは、がはぁあっ、かあああっかっかっかっかっかっかっか! ぎひぃぃぃ! ひぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ! っああああああああ!」
「クスクス……あまりにもみっともないから、チャンスをあげる」
くすぐりの魔の手が止まる。
息つく間もなく、彼女は選択を迫られた。
「うぐっ……ぅぅう……も、もう……やべ……で…」
「今から私が言うことを復唱しなさい、そうすれば、あなたの望む通りにしてあげる」
「……ひっ……ひぃ、わ、わかり……ばじだ……」
「私はコチョコチョが好きな変態です」
「……わ……わだ、じはっ、コ……コチョコチョ……がすぎな……変態でず……」
「どうか、私を」
「ど……ぅか……わだ……しぉ……」
「くすぐり殺して……プッww」
「……ぇ……」
「……何? 私の命令に従えないの?」
「ぎゃひぃ~っひっひっひっひ! いいばずぅ、いうがらこちょこちょやべでぇえぇえ!」
どこまでも意地悪な女性は、彼女の脇腹を、人差し指で優しく、執拗にコチョコチョしながら、耳元で囁いている。
「ほぉら、どうか私をくすぐり殺してって言いなさい。難しくないでしょ?」
「んぐぅうっくっくっく、どっ、どーかっ! わっ、くふふふふふ! わだじおぉおぉっ、んぎぃいぃいいい!」
あまりにも必死な彼女の姿に、観客からはケラケラ笑いながら、頑張れ、頑張れと声が上がる。
口一杯に笑いを貯め、顔を真っ赤にしながら何とか台詞を語ろうとする情けない彼女を軽蔑しつつも、応援した。
「クスクス……ほら、ちゃんと言いなさい。何言ってるのかわからないから、やり直し」
「ぐひぃ~っひっひっひっひ、どうがっ、どうかわだじをぉお! ぐじゅぐりごろじでっへっへっへっへ! ぐずぐりごろじでぇっへっへっへっへっへ!」
「もっとハッキリ言いなさい、心を込めて、出ないと、コチョコチョしちゃうよ?」
「んぎぃぃ~っはっはっはっはっはっは! ひぃ~っ」
人差し指でそっと脇腹を撫でるだけで狂いそうになっているところを見ると、よっぽどコチョコチョに弱いんだろう。
もし、コチョコチョが好きでもないのに、手足の自由を奪われ、息も出来ない程コチョコチョされ続けるとしたら……想像を絶する恐怖に、私なら一生のトラウマになってしまう。
「ウフフ、くすぐり殺して、なんて、そんなにコチョコチョ好き?」
「ひっ……す、すき……コチョコチョすき……言えたから、もう……ぼうやべでぇ……」
ーーじゃあ、くすぐり殺してあげる。
「……ぇ……そ……そんっ……ーーっぎゃああああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、グアアアアッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~!」
「ンフフ、ほぉらほら、大好きな脇腹コチョコチョだよ? 良かったね~っ、コチョコチョしてもらえて。嬉しい?ww」
微かな希望を打ち砕かれ、彼女は一瞬絶望の表情を浮かべた後、グリンと白目を剥き、裂ける程大口を開けたかと思えば、今日一番の断末魔の笑い声をあげた。
「あんたが言ったんだからね、くすぐり殺してって。もうどんなに惨めな姿で懇願しても、コチョコチョやめてあげないよ~っww」
「ひぎぇえ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは、ンガア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
「コチョコチョコチョコチョコチョ~っ……あら?」
恥ずかしいことに、彼女は勢いよく失禁していた。
彼女にとってどれ程の恐怖と絶望だったか……しかし、失禁したこともお構い無しに、細い腰を激しく妖艶にフリフリとくねらせている。
どれだけ右へ左へ逃れようと腰をくねらせようとも、悪女の残酷な指先はそれを絶対に許さなかった。
彼女の敏感な脇腹の、特に弱いツボを的確に押さえ、モミモミコチョコチョとくすぐる様は、コチョコチョが好きな私でもーー背筋が凍りつく様な感覚だった。
「皆さ~ん、この子、お漏らししちゃいましたね~っww ねぇ、恥ずかしくないの? もうお嫁さんに行けないね~っ」
「あがぁあぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かぁ~っかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか~っ!」
白目を剥き、限界まで鼻を膨らませ、大口を開けて笑う彼女は、涙や鼻水、ヨダレを狂ったように撒き散らして、ゲラゲラ激しく笑い……同じ人間として直視出来ない程破顔しきったリンゴの様に真っ赤っかの顔を、心底興奮しきった様子で、ゼロ距離で覗きこみながら、死ぬほどくすぐりに弱い脇腹を、コチョコチョし続ける。
「ヒヒヒ……ブッさ、どれだけ無様な醜態さらせば気が済むの? 私なら、自殺するわ~っww」
「あがあぁああああああっはっはっはっはっはっはっはっは、があ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! うがあ~っはっはっはっはっはっはっは!」
どれだけブンブンと頭を振り回し、腰をフリフリしても、コチョコチョから逃れることは出来ない。
終いには、たかがコチョコチョで、呼吸が出来なくなった彼女は、ゆっくりと、徐々に酸欠になっていき、死の一歩手前をさ迷い続けた。
「クスクス……苦しい? くすぐり殺される気持ちって、どんな感じ? ねぇ、今どんな気持ちなの~?ww」
「フガアァアッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ! クカ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカ!」
「皆惨めなあんたに釘付けだよ? ほら、応援してくれてるよ、頑張れ~ってww」
「ふぎぃぃいっはっはっはっはっはっはっはっは、が~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
観客は、スマホで無様な彼女を撮影しながら、笑いながら応援するものもいれば、快楽に耽った様子で貶すものもいた。
ーー苦しそ~っww、ほらほら、若いんだからもっと頑張れ~っ、見てあの無様な笑い顔、人としてありえないわ、よっぽどくすぐったいのねぇ、ああはなりたくないわ、ウチなら自殺しちゃう、生き恥だよね~っww、もう死んだほうがいいんじゃ、くすぐり殺しちゃえ、もっともっと、死ぬまでコチョコチョしちゃえーー
「うがあああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、かあ~っかっかっかっかっかっかっか、カッカッカッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~ッ! が~っはっはっはっはっはっはっは、ガ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ! クカカカカカカ……あ~っはっはっはっはっはっはっはっは……」
やがて彼女は力を失い……笑わなくなった。
壮絶な彼女の終わりを背に、私は腕を引っ張られ、個室へ連れていかれた。
「フフフ、やっぱりコチョコチョに極端に弱い人を死ぬほどコチョコチョするのは最高だよねぇ、見た? あの子、絶対トラウマだよww」
「……あ、あの……私、も……ああなるんですか……?」
「……は? あんな優しいくすぐりな訳ないじゃん。言ったよね、覚悟して来なって」
もちろん覚悟はしていた。
だが、あれだけみっともない醜態を、大勢の観客に観られるなんて……目の当たりにすると、やはり少し戸惑ってしまう。
しかも、このクラブでは、あれが優しいくすぐりなのだ。
「あんたに、もう拒否権はないよ。招待状を持って、ここに来た時点でね」
この時点で、私の考えは本当に甘かったのだ。
もう少し、自分の事を大切にし、彼女達の性根を見抜いていれば。
ーーもう後戻りは出来ない。
これは、私が人権を奪われ、商品として扱われるまでの経緯を記したものである。
「では、この書類に目を通し、サインをお願い致します」
【くすぐり奴隷誓約書】
プロフィール
新木結衣
身長170㎝
体重48㎏
A型
B82W63H88
一つ、私は美玲様のくすぐり奴隷になることを誓います。
一つ、私は人として生まれながらに持つ当然の権利を初めとしたあらゆる権利を美玲様に譲渡することを誓います。
一つ、私はくすぐり奴隷として一切美玲様に逆らわないことを誓います。
一つ、私は美玲様の所有物として、例え発狂しても笑い死にしようとも悦んでこの身を捧げ、精神が壊れくすぐり殺されるまで忠誠を誓います。
手を震わせながら誓約書に目を通す。
私は生粋のくすぐりフェチだった。
当然こんなことは誰にも言えず、悶々とする日々を送っていたが、遂に決心し、この店を訪れた。
ネットの掲示板やSNSでは今やこの話題で持ちきり、新しく出来た風俗店である。
「クスクス……これでもう、結衣さんは私のクスグリ奴隷決定~っ」
無邪気に笑うこの女性は、入谷美玲と言う風俗店の一番人気の女王様で、予約が結構埋まっていて予定を組むのが大変だった。
ネットの評判ではあまりの激しいくすぐり責めに白目を剥いて泡を吹いた、等と言う誇張表現をする人間もおり、緊張、恐怖、不安、期待……あらゆる感情で胸をトキメかせていた。
「ふーん、結衣さんは年上なんだ。こう言う店は初めて?」
「は、はい……初めてです」
「クスクス……あんまり緊張しないでね」
私は美玲さんと向き合っている。
思ったより女王様って言う感じじゃない……友達みたいな感じだった。
「身長たっか~……スタイル抜群だし、すっごい可愛いね、今までモテたでしょ」
「そ、そんなことは……」
「芸能界スカウトされたことあるんじゃない?」
「まあ、何度か……」
彼女は私を誉めちぎってはいるが、その彼女も恐ろしく美人であった。
ホームページのプロフィールを見ると、
身長163㎝
体重40㎏
B78W57H83
とあり、容姿端麗な顔立ちをしていた。
「へぇ~っ……それにしても、こんな誓約書にサインしちゃうなんて、そんなにコチョコチョが好きなの?」
「い、いやっ……え~っとぉ……」
「ん? 何、恥ずかしい? 素直に言えばいいじゃん、私はコチョコチョが大好きですって」
「うぅ……そ、それは……」
「んふふ、こうやって、コチョコチョされるのが好きなんでしょ?」
彼女は艶かしく指先をくねらせ、顔を覗き込む。
恥ずかしながら言い様のない高揚感を覚えていた。
――これから私はくすぐられるんだ。
「とりあえず今日は、くすぐり奴隷コースってことで、よろしくね」
「よ、よろしくお願いします……」
「じゃあ、拘束しちゃうよ~」
ホテルのベッドに大の字に縛られ、拘束される。
これで私は、抵抗することができなくなってしまった。
「ねぇ、動けないでしょ?」
「ひっ……は、はいぃ……」
「例えば、脇の下をこんな風にこちょこちょくすぐっても、逃げられないんだよね?ww」
「っっくぁっかっかっかっか、ひぃぃぃっ! やめてぇっ、かっかっかっかっか!」
本当に、脇を閉じることも、逃げ出すこともできない。
例えどれ程残酷なくすぐり拷問をされても、逃れる事が出来ないんだ。
私は恐怖と、期待で一杯になった。
こんな状態でコチョコチョされたら、どうなっちゃうんだろう。
「……クスクス、そんなに怖い顔しないで。ほぉら、足の裏をこちょこちょこちょこちょ~」
「っきゃあああっはっはっはっはっはっはっはっは、ああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
部屋中に、私の甲高い笑い声が木霊した。
彼女はみっともなく笑う私をからかうように足の裏をくすぐり始める。
絶え間ないくすぐったさに、恥じらいもなく笑い始めた。
「弱点はどこかなぁ……くすくす、足の裏とっても敏感っ」
「ぎぃぃぃっはっはっはっはっはっはっはっはっは、敏感ですぅっはっはっはっは、そこ弱いのぉっはっはっはっは!」
「弱いんだ……じゃあ、徹底的に足の裏こちょこちょくすぐってあげるねww」
足の裏……ここは昔から本当に弱かった。
子供の頃はその為に靴を脱ぐのを躊躇った、脱げば友達にくすぐられてしまうから。
一回コタツで足の裏を延々くすぐられて、マジ泣きして友達に引かれてしまった事があったぐらい。
「足の裏って何でこんなにくすぐったいんだろうね~っww」
「わかんないっはっはっはっはっは、そんなの知らないよぉっはっはっはっはっは!」
「えー、知らないの? じゃあお仕置きに、足の裏くすぐりの刑だねww」
「ひぃぃっはっはっはっはっはっは、くすぐりやだぁっはっはっはっはっは、くすぐりはやだよぉっはっはっはっはっは!」
くすぐりの刑、なんて子供じみたお仕置きに対し、みっともなく笑う私……恥ずかしくて、でもそんな羞恥心なんてぶっ飛ぶくらいのくすぐったさに、ただ一心不乱に笑い続けた。
「ねーねー、くすぐったいってさ、どんな感じなの? 私くすぐり強いからわかんないんだよねー、教えてよ」
「ぎゃあっはっはっはっはっはっはっはっはっは、そんなのわかんないっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「じゃあ、くすぐりの刑は永遠に続くよ?」
「いやあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! やめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くすぐりはやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「くすぐったいって、どんな感じ?」
何だろう、くすぐったいって。
何でか知らないけど、どうしようもない程ムズムズして、笑いたくなる様な……でも、不思議と嫌いじゃないこの感覚。
――考えれば考える程敏感になっていく。
「があっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、なんかムズムズしてぇっはっはっはっはっはっはっは、笑うのが我慢出来なくてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「何それ、全然わかんないよ。罰として、足の裏くすぐりの刑~、こちょこちょこちょこちょ~」
くすぐりの刑……懐かしい。
子供の頃友達によくやられたし、何度も聞いたフレーズ。
こ、こちょこちょ……思い浮かべるだけでむず痒くなる……照れ臭い様な響き。
「ほら、足の裏こちょこちょしてくださいって言って?」
「なんでぞんなことっはっはっはっはっはっはっはっはっは、言えないよぉっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「じゃあ、ずっと足の裏こちょこちょしてあげるww」
「ぎゃあっはっはっはっはっはっはっはっはっは、こちょこちょしてくださいっ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、足の裏こちょこちょしてくださいっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「よく言えたねぇ、お望み通り足の裏こちょこちょしてあげるね」
「い"ぃ~っはっはっは、もぉいいよぉっはっはっはっは! もうこちょこちょやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
やめてくれないのも、内心わかってはいる。
こうやって、自分が満足するまでくすぐっていじめるのが好きなんだろう、この人は。
「……クスッ……次は、脇の下こちょこちょしちゃお~っ」
「っうおぉお!? っはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
唐突な脇の下へのくすぐったさに、すっとんきょうな声を上げる。
脇の下も、本当に我慢出来ない場所だった。
いきなり大の弱点である二ヶ所を立て続けにくすぐられ続け、私は狂ったように笑い続けた。
「くすっ……ここもみんなコチョコチョ弱いよね~っ、前のくすぐり奴隷も大口開けてバカみたいに笑っちゃってさぁ、マジ傑作だったよww」
「があああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、そこもダメぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! 脇もダメっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「必死だね、ほぅら、もっと笑って笑って? こちょこちょこちょこちょ~」
「っんぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ぎゃあっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクスクス……めちゃ良い反応っ! 本当にくすぐり滅茶苦茶弱いんだねぇ~、くすぐり甲斐あるなぁww」
「あぁああぁあっはっはっはっはっはっは! っきゃっはっはっはっはっはっはっはっは、待ってぇっ! くすぐりはっ、くすぐりだけはやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「ダメ、くすぐりだけは、やめたげな~いっww」
彼女は、私の上に覆い被さると、ゼロ距離で私の顔を覗き込み、本当に楽しそうに私の敏感なワキノシタを徹底的にくすぐり回した。
そういえば、私ってこんなにくすぐったがり屋さんだったっけ……?
尋常ではないくすぐったさに、私は大きく口を開いてバカになった様に笑い続けるしかなかった。
「アハハ、バカみたいに笑っちゃって、そんなに楽しいんだ?」
「がああああっはっはっはっはっはっはっは! 違うちがっはっはっはっは、くすぐったいくすぐったいってぇ、ぎゃああああっはっはっはっはっはっは!」
「ちょっとぉ、笑い方下品過ぎない? ほらほら、笑うの我慢したらやめてあげようかなっ」
そんな事言われたって……私にはこのくすぐったさを我慢する事なんてテストで満点を取るより難しかった。
我慢すればする程にくすぐったさは寧ろ増しているのではないかと言うくらいだった。
「っっぎゃあっはっはっはっはっはっはっはっは! 無理無理ホントムリぃっはっはっはっはっはっは、くすぐりは我慢出来ないからあっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「どうして? だって、くすぐりだよ? くすぐりなんて子供騙し、我慢出来ないの?ww」
「くすぐりだけは我慢出来ないってぇっはっはっはっはっはっはっは! くすぐりは勘弁してっはっはっは、ああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「笑いながらじゃ何いってるのかよくわかんないねっ。我慢できないなら、お仕置きにくすぐりの刑だよ?」
美玲と名乗ったこの人は、プレイ中とことんドSで容赦がなかった。
艶かしい彼女の指先が私の敏感な体を這い回り、くすぐり尽くす。
「あ″あ″あ″あ″あ″っはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! じぬじぬぅっはっはっはっはっはっは、助けてぇっはっはっはっはっはっは!」
「くすぐったそうだね。今どんな気持ち? 年下にこちょこちょくすぐられて、バカみたいに笑わされて、どんな気持ちか説明出来たら、やめてあげるww」
「あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ! 悔しいぃっ、悔しくて泣きたいくらいくすぐったいくすぐったいっはっはっはっはっはっは!」
「くすっ、よっぽどくすぐったいんだね。泣くほど悔しいんだ、可哀想~。じゃあ、私は年下にくすぐられて泣いちゃう惨めなメス豚ですって言ってみて?」
「そんなことっはっはっはっはっはっはっは、言えないっ、言えなああああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「……言えないんだぁ、悪い子には、こうだっ!」
私は死ぬほどのくすぐったさに我を失った様に笑い、言いなりになる以外になるしかなかった。
彼女はくすぐり方のレベルを一段階上げ、爪でなぞるだけだったのが、脇の下の窪みを摘まんで震わせたり、引っ掻き回したかと思えばあばらに親指を立てて押し回してみたり、背中を爪でなぞってすぐに脇腹をわしづかみにして揉みほぐし、私を翻弄する。
「う″か″あ″あ″あ″っはっはっはっはっはっはっはっはっは! 言いますいいばずからやべでぐだざいっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「あらら、そんなに切羽詰まった顔しちゃってぇ~ww ほらほら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょぉ~」
「わだじは年下にくすぐられてぇっはっはっはっはっはっはっはっは! 泣いちゃう惨めなメス豚でずぅっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!」
「う~わ恥ずかしい~ww そんなこと言っちゃうんだぁ。じゃあさ、結衣って何カップ?」
「ぎゃあああっはっはっはっはっはっはっはっは、Dカップですぅっはっはっはっはっは!」
「結構あるねぇ、これ面白~いっ! フフフ、何でも聞いちゃおっww」
彼女は私が切羽詰まってるのを良いことに、恥ずかしい事や言いたくない事を聞き出し、言わせ続けた。
私は必死になって帰りたいと念じながら、やめてくださいと切願した。
「結衣ってオナニーした事あるの?」
「したことあるぅっはっはっはっはっはっはっは! お願いもうやべでぐだざいっはっはっはっはっはっは!」
「うわ~っ、えっち~っ! お仕置きにくすぐりの刑だねっww」
「いやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは! くすぐりだけはいやっはっはっはっはっはっはっは! もうくすぐりはやだよぉっはっはっはっはっは!」
「じゃあ、私はデカパイでえっちなメス豚ですって言って~?」
「私はデカパイれエッチらメス豚でずぅっはっはっはっはっはっはっは! もうくすぐりはやめてぇっはっはっはっはっはっは! くすぐりだけはっはっはっはっは!」
「顔真っ赤だけど大丈夫? 本当に余裕ないんだねぇ……クスクス。じゃあさ、美玲様、やめてください、お願いしますって言ってよww」
「みれいざまもうやべでぐだざいっはっはっはっはっはっはっは、おれがいじまずぅっはっはっはっはっは! びれい様ぁっはっはっはっは、くすぐりだけはやべれぐらざいっはっはっはっはっはっはぁ!」
「くすっ、やめてあ~げないっ! ……フフフ、ちょっと趣向を変えよっか、それっ!」
「――っんぐぅ~~~~~~~~っ!?」
彼女はなんと、顔面騎乗して、私の呼吸を制御しながら脇の下をくすぐり始めたのだ。
私は只でさえ出来なかった呼吸を完全に制限され、ただただ笑いながら腰を力一杯よじってくねらせ、足を内股に閉じて力を込め、くすぐりから逃れようと無我夢中で抵抗するしかなかった。
――絶対に逃れられないのに。
「んっく……結衣の息がアソコにっ……クスクス、思いっきり抵抗しちゃって……本当に苦しいんだね。もっと、激しく抵抗して腰フリフリしながら笑ってくれたら、やめてあげよ~かなぁ~?」
「ぶぐぅぅぅぅっくっくっくっくっくっくっくっく! んぎぃ~~~~っ! ぐぉぅっくっくっくっくっく!」
「ほらほら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~……すっごい仰け反って腰浮いちゃってるよ、コチョコチョ大好きの変態さん?」
「ふがぁ~~~っかっかっかっかっかっかっかっかっか! んぐぅ! んぐぅぅっくっくっくっくっくっくっく!」
「はぁ、はぁ……凄く良いっ。ほぉら、くすぐり殺してあげるから、もっと惨めに腰フリフリして? 限界まで悶え苦しんで……?」
「ぶぉぉぉぉっ! んぐぅぅぅっくっくっくっくっくっくっくっくっく! ふぐぅっくっくっくっくっく、んぐぅ~~~っくっくっくっくっ! ふんぅ~~~っ……!」
漸く彼女が私の顔から降り、一息つく。
私は狂ったように酸素を貪り、平静を取り戻していった。
「くすくす……どう? くすぐったかった?」
「はぁ、はっ、はぁっ……はひぃぃ……」
私は力なく頷き、項垂れた。
もう体力の限界だった。
こんなにこちょこちょが苦しかったのは何時ぶりだったろう……流石、プロと言わざるをえない。
彼女は私の憔悴しきった様子を見てクスリと微笑みながら、そっと、最大の弱点に指先を忍ばせた。
「クスクス……つんっ!」
「うおぉぉお! ん……ま、まって……お、お願い……そこは……っ、そ、そこだけは待っ」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「はあああああああ!? っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……ビックリした? 結衣の最大の弱点は、脇腹なんだよね、バレてるよ? ……ここ、こうやってこちょこちょくすぐられたら堪らなくくすぐったいんだよねww」
「ぐあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ひぎぃいっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「良い年コいた大人の女性がこちょこちょに弱いなんて、恥ずかしいねっ」
「うがあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ぞごだげはぁあっはっはっはっはっはっは~!」
「てか、脇腹もこんなに細いと、くすぐったくてくすぐったくて仕方ないんじゃない?」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! くすぐったいくすぐったいぃぃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「おっぱいも私よりデカイね……そんな風に自慢されると、ムカつくんだけど」
脇腹は、本当にダメだった。
ここだけは、どんなに笑うのを我慢しようとしても、どうしようもなかったのだ。
死ぬほど敏感な脇腹をコチョコチョくすぐられ、不可抗力ではあったものの、私のおっぱいが淫靡に踊ってしまう。
「許しがたいなぁ、同じ女としてそんなにはしたないのは……おっぱい揺らしてバカみたいに笑って、みっともないって思わないの?」
「そんなことぉっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、言ったってぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!」
「クスクス……こんな変態さんは、徹底的にくすぐって、いじめ抜いちゃおww」
「そんなぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! くすぐりはやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
彼女は嗜虐的な笑みを浮かべながら、徹底的にこちょこちょくすぐり、笑かし、いじめた。
くすぐりに弱くて反応が良いと、やはりいじめたくなってしまうのが人の性なのだろうか。
「てか、昔からこんなにこちょこちょに弱かったの?」
「ひゃあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! 昔からぁっ、脇腹だけはムリいっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! わきばらは許してぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「脇腹だけじゃないでしょ? 子供の頃から全く成長してないんだね。おっぱいは無駄にでかくなってる癖に、デカパイ女ww」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぞんなごど言わないでぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
明らかに興奮した様子でくすぐりながら、言葉で私をいじめ抜く。
私が言われたくないことを、的確に言葉にして、私の心に突き刺していった。
「だから、笑い方下品過ぎって言ってるでしょ? こんなに大口開けて、鼻の穴も広げちゃって……ブサイクにも程があるんだけど」
「んがあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ごべんらざいっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「まあでもここまでくすぐりに弱かったら、パニックになって顔も酷くなるのもわからなくはないかなぁww」
「かぁ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! もうやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! しぬぅしんじゃうっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「良いよ、死んじゃって。いっそ死ぬまでこちょこちょしちゃおうかな?」
「いやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! そんなのいやぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「ハハハ、こんなうるさい口は、塞いじゃえ!ww」
唐突に、彼女は私の口をガムテープで塞ぐと、悪魔のような笑みで私に語りかけた。
「んぐぅぅぅ、ぐぅ~っ!!」
「クスクス……これで鼻摘まんでこちょこちょしたら、どうなっちゃうのかな……相当苦しいんだろうなぁww」
口をガムテープで塞がれ、その上鼻を摘ままれる?
完全に呼吸が出来ない状態でコチョコチョされたら……?
あまりの恐怖に、私は必死になって懇願する。
「ほぉらこちょこちょ……こちょこちょ……くすぐっちゃいうよ?」
「クスクス……こちょこちょぉ……こちょこちょこちょこちょぉ……笑ったらとっても苦しいよ? ……ほら、もうすぐくすぐっちゃうから……この指先がこちょこちょしたら、それが最後だよぉ~っww」
「んがぁぁぁぁ、ぐぅうぅう~、んんんんんんん!」
淫奔に腰をフリフリと踊らせ、くすぐりから逃れようとしている様は、酷く滑稽だったのだろうか。
その様を心底見下した様子で嘲り笑いながら、彼女はこの無様な私を弄んだ。
「……こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「ぶぉおお"お"お"お"~っ、ぐぅっくっくっくっくっくっくっくっくっくっく、ぅううううう~っ!」
彼女の指先が触れると、いよいよ体を激しくくねらせ、獣の様な咆哮を上げた。
それを恍惚の表情で見つめ、くすぐる指を速める。
「あらら……よっぽどくすぐったいんだね、こんな風にみっともなく腰をフリフリさせて笑い狂うなんて」
「ぐおぉぉっ、んぐぅあっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか!」
「ほぉら、呼吸しないと、死んじゃうよ? クスクス……さぁ、息を吸って吸って」
「がぁうううううう、かっかっかっかっかっかっかっかっか! ぅがぁぁあぁああああああああううううう!」
「あー、鼻摘まんでるから出来ないかぁ。苦しい? 苦しいよねぇ? もう絶対に、逃げられないから……ウチのくすぐり奴隷には、贅沢なんてさせないよ? もっと死ぬ一歩手前まで追い詰めてあげるっww」
「ふごぉ~! おがあ~っかっかっかっかっかっかっかっかっか! ぐぅう~っ!」
「息出来ないね~っ、可哀想可哀想ww でもやめてあげないよ~だww」
「かっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか! ぐぅぅぅうっくっくっくっくっくっくっくっくっく、ぐぅぅぅぅ!」
満足に呼吸も出来ずに、笑い狂う私を、酷く興奮した様子で覗きこみ、徹底的になじってくる。
何時になったら終わるんだろう……あまりの苦しさに、私は狂ったように抵抗し、目と体と笑い声で、訴え続けた。
「ほら、今ならごめんなさいすれば許してあげるよ、言ってごらん?」
「ごぉぉぉっうごぉぉぉっくっくっくっくっくっくっくっくっくっく、かっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか!」
「言えないなら、こちょこちょの刑だね、死ぬ寸前まで追い込んじゃおww」
どういうこと?
プレイの範疇を明らかに逸脱した、くすぐり地獄。
このままじゃ、本当に死んでしまう。
やめて、しんじゃう。
ほんとうにゆるして。
「このブサイク女、死んじゃえ死んじゃえww ほぉらこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「ぐぉぉぉぉっくくくくくくくくくくくくくく! ぅうぅううううっくっくっくっくっくっくっくっくっく!」
「クスクス……もっと腰フリフリして、ゲラゲラ笑い狂って、無様な姿を見せて……? ウチがあんたのグチャグチャでブサイクな顔も、みっともない腰フリダンスも、全部、見ててあげるから……こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「ひぐぅぅぅっ、ぅううううっくっくっくっくっくっくっくっくっく、かっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか! んがああ~っ……」
途中から、殆ど意識がない。
ただ、地獄の様な苦しみと、くすぐったさは覚えている。
私は意識が飛ぶ程くすぐられ続け、気づけば布団で目を覚ました。
「ごめんねぇ~! つい、夢中になっちゃった……私、マジでこちょこちょに弱い人が相手だと、歯止め聞かなくなっちゃうんだよね」
歯止めが聞かないとはいえ、限度がある。
それでも、私の体は……再びくすぐりの刺激を欲してしまう。
そんな私に、彼女が願ってもない言葉をかける。
「もし、本当にくすぐり奴隷にしてあげるって言われたら、なる?」
暫く意味を考えた。
それは、お金を払ってプレイとかではなく……?
考えたが、やはり意味がわからなかった。
「もし、結衣さんが望むなら、本当の奴隷にしてあげようかな~って、お店のプレイとかじゃなくて、マジで」
「……え……ぃ、いいんですか?」
「多分後悔すると思うけどね。結衣さんは合格だからさ。良い場所知ってるんだよね~」
「ば、場所……?」
「うん、場所ってか、クラブなんだけど。クラブとか行ったことある?」
クラブって言うと、音楽がなってる、チャラい人達がいるイメージしかない。
しかし、クラブとくすぐり奴隷と何が関係あるのだろう。
「じゃあ招待状渡しとくから。決心したら、ここに来てね。言っとくけど、生半可な気持ちで来たら、本当に後悔するから。怖かったら、今のままお店使ってプレイでもいいと思うよ」
そう言い残し、彼女は去っていった。
私は、この日、彼女と出会ったことを、心の底から後悔することになるのだ。
「こんにちは、彩さん」
「……あら、いらっしゃい」
彩さんとはもう、長いことお付き合いしている……小学生の頃からか。
もちろん付き合っているとは言っても別に、カップルだったり、結婚を意識しているわけではない。
ただ、ある意味では一生付き合っていくかもしれない大切な 【パートナー】 と言える。
「男の子ってこちょこちょするとすぐ勃起するから面白いよね~」
「まあ、ねぇ……」
「くすくす……じゃあそろそろベッドに横になってね?」
もう何度も繰り返している……でも、何時だって心臓は極限まで高鳴り、俺はそれを隠すよう平常心を装いながらベッドに横になった。
――彩さんの匂いがする。
半ば惚けた俺に向かって彼女はそっと微笑むと、俺の手足を取り、用意していた紐でベッドに棒の字になる様固定していく。
「相変わらず、可愛らしい顔してるのね、あなた」
「うるさいな……」
「クスクス……顔赤くなってるわよ? 照れてるの?」
「だから、うるさいって」
俺は今や成人し、彼女も今や立派な熟女となってしまった。
それでもやはり昔から変わらず美人で、顔を近づけられて少し照れ臭くなる。
堪らず俺はいつもの様に悪態をついていた。
「生意気なのも相変わらずねぇ。悪い子には、お仕置きしちゃうわよ?」
『ビクンッ』
彩さんの甘ったるくて刺激的な言葉に、自然と体が反応してしまう。
腕に力が入り、足は女々しく内股に閉じられ、首をすぼめた。
もちろん、それだけではない。
「ほぉら……あなたは私のこの細長い指先が、大好きなんですものね。大事な部分も反応しちゃってる、興奮してるのねぇ」
「ば、ばかっ……興奮なんか……」
彼女の指先がイヤらしく踊ると、股関が熱くなり、反射的に勃起する。
いつもの事、それなのに堪らない羞恥心が俺を襲う。
彼女は徐に俺のベルトに手をかけて、丁度恥部が見えるだけズボンとパンツを下ろしてしまった。
衣服を着ているにも関わらず肝心のチンコや金玉が丸出しなんて、滑稽にも程がある。
「まあっ……チンチンもこんな風に勃起しちゃってる。まだ何もしてないのに……何を期待してるのかしら?」
「だっ、何も期待してなんかっ……」
「ダメよ? 人間素直じゃなきゃね。ほらこちょこちょこちょこちょ~っ」
「んぎゅぅうぅうっふっはっはっはっはっはっはっはっはっは! やめろぉっはっはっはっはっはっはっは!」
唐突に脇腹に指が食い込んだ途端に弾ける様に体をくねらせて笑ってしまった。
それだけに止まらず、脇の下を器用に掻き回し、お腹を摘まみ、あばらを掴み、くすぐり、限界まで笑かし追い込んでいく。
そう、昔から俺には被虐願望があり、彩さんには男をくすぐっていじめたい願望があった。
単なるマゾだった自分がくすぐられフェチになったのは、明らかに彼女のお陰。
「昔から本当にコチョコチョに弱いのねぇ。くすぐり甲斐があるわ。くすぐり殺しちゃいたいくらいよぉ」
「ぎゃあああっはっはっはっはっはっはっはっは、やめろっていってんだろぉっはっはっはっはっはっは!」
「やめて欲しかったら、その無様にフリフリしてるチンチンをしまったらどう?」
「いやっはっはっはっはっはっはっは、ふざんなぁっはっはっはっはっはっは、ズボン元にもどせぇっはっはっはっは!」
「口の聞き方がなってないわね。私が一から叩き込んであげるわ」
彩さんはピアノを習っていた様で、指先は残酷な程器用だった。
そのくすぐりテクは異常なまでに発達しており、昔は数秒で泣き叫びながらやめてくださいと懇願してしまっていた。
今日も、追い込まれるまで時間はかからなかった。
「ひぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっは、いつまでやんだよぉっはっはっはっはっはっは!もう無理だってぇっはっはっはっはっは!」
「さあ、いつまでかしらね? ほら、先ずは口の聞き方からよ。惨めな変態でごめんなさいって言いなさい」
「があっはっはっはっはっはっはっはっはっは、アンタに変態なんて言われたくねぇっはっはっはっはっはっは!」
「あら、生意気ね。お仕置きに、足の裏コチョコチョの刑ね」
「う″お″お″お″!? ぎゃあああっはっはっはっはっはっはっはっは! まっでぇっはっはっはっはっはっはっは、ムリムリぃっはっはっはっはっは!」
いきなり送られてくる新しい部位からのくすぐったさに半ばパニックになりながら腰をくねらせて精一杯の抵抗を見せるが、それらが彩さんを悦ばせるだけであることも解ってる。
それでも、激しく笑わずにはいられない。
「足の裏もコチョコチョに弱いのよね~。ほらほら、一杯こちょこちょしてあげるから、もっと笑って笑って?」
「んがあああっはっはっはっはっはっはっはっは、ぎづぃいっはっはっはっはっはっはっは、おかしくなるぅっはっはっはっはっはっは!」
「もう十分おかしいでしょ? 惨めな変態でごめんなさいは?」
「惨めな変態でごべんなざいっはっはっはっはっは、ごめんらざいっはっはっはっはっはっは!」
ついに俺は彩さんの残忍な指先に屈し、思ってもいない恥辱的な事を口走る。
彼女はここぞとばかりに俺を恥辱で満たしていくのだ。
「ねぇ、今あなたのチンチンはどうなってるの?」
「ぼっぎじでまずぅぅはっはっはっはっはっはっはっは、ビンビンになってまずぅっはっはっはっはっは!」
「あなたはコチョコチョくすぐられるのが好きなの?」
「だいすきでずっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョくすぐられて勃起じでるへんだいでずぅっはっはっはっはっはっは!」
「なら、彩様、くすぐり殺してくださいって言って?」
「ぎゃあああっはっはっはっはっは、くすぐり殺してくだざいっはっはっはっはっはっはっはっは! くすぐりごろじでぐだざいっはっはっはっはっは!」
「クスクス……自分で何を言ってるか解ってる? 気でも触れたの?」
からかいながら決して手を緩めることなく足の裏、お腹、脇腹、脇の下、首……俺の弱い部分をくすぐり、鼻で嗤う彩さんの指先を感じながら、思い出す。
――初めてくすぐられたのは、中学生くらいの頃、スマホを見られて自分の恥ずかしい被虐的性癖がバレた時。
大の字に縛られて動けないのを良い事に、とことんくすぐり責めにあったっけ。
「んがああああっかっかっかっかっかっかっかっか、やべでぐらざいっはっはっはっはっはっは、じんじゃいまずぅっはっはっはっはっは!」
「でもあなたはこうやって泣くまでいじめられるのが好きなんだもんね? チンチンも固くなってるし」
「すぎじゃらいよぉぉぁはっはっはっはっはっはっはっはっは、くすぐったいよぉっはっはっはっはっは!」
「両親に今日の事バラしたら、性癖の事バラしちゃうからね? 今日からあなたは私のくすぐり奴隷だから」
「ぞんらろやだぁっはっはっはっはっはっはっは、もうゆるじでぐだざいっはっはっはっはっはっは!」
あの日からくすぐりにハマった俺は、スマホで色んなくすぐり系サイトを巡ってはオナニーをした。
そして、それも彩さんにバレた。
「ねぇ、あの時あんなに嫌がったフリしてたのに、どうしてこんなサイト検索しちゃってるのかなぁ?」
「い″や″っはっはっはっはっはっは、みないでぇっはっはっはっはっはっは! おねみないでぐらざいっはっはっはっはっは!」
「検索履歴……死ぬほどくすぐられたい……くすぐり……くすぐり好きな女の子……どれも香ばしいわねぇ」
あれは流石にキツかった。
今まで普通に付き合ってきた仲の良いお姉さん的存在の彩さんに性癖モロバレしただけでなく、目覚めさせられた挙げ句夜の営み事情まで赤裸々に告白させられたのだから。
いつもカッコつけてた俺の面子は丸潰れだった。
「あら? こんなハードなくすぐり小説読んでるの? こんな風に、くすぐり殺されたいわけ?」
「ひぃぃぃぃっはっはっはっはっはっはっはっは、あだまおがじぐなるっ、はずがじぃぃぃっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「くすぐり動画、くすぐり画像……一杯保存してるのね。本当に変態なんだから。これでオナニーしてるの? 正直に言わないと、くすぐり殺しちゃうよ?」
「いやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、じでまずぅっはっはっはっはっはっはっは、してるがらもうやめでぇぇぇっはっはっはっはっは!」
こんなくすぐり尋問されたら普通はトラウマになるのだろうが、思い出しただけで興奮してはオナニーしていた自分の変態ぶりに嫌気がさしてしまう。
またある時は、ハプニングバーにつれていかれ、数人の女子の前で発狂寸前までくすぐられつづけた事もあった。
おあつらえ向きの十字架に拘束されて、公開処刑されたんだった。
「がああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、もうやべでぐらざいっはっはっはっはっは!」
「この子は私のくすぐり奴隷なのよ。ほら、私はドMの豚ですって自己紹介しなさい」
「わだじはどえむのぶだでずぅっはっはっはっはっはっはっはっは! もうゆるじでぐらざいっはっはっはっはっはっは!」
「キャーッ、何この子、フル勃起してるんですけどっ」
「マジキモーイっ」
「クスクス……泣いてる泣いてるぅ」
見ず知らずの女の子に罵倒されて恥ずかしい姿をマジマジ見つめられ、プライドは粉々に粉砕されてしまった。
自尊心の強い俺にはかなりキツかった。
「ぐあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、いぎずわぜでぇっはっはっはっはっは!」
「あら? 奴隷の癖に贅沢言うのね。よらしかったら貴女方も、くすぐり調教を手伝ってくださらない?」
「いいよー!」
「ほぉらほら、ドMのぶたちゃーん、こちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「もっと笑え笑え、クソガキめ」
「コイツの顔チョーウケルんですけど」
「腰もチンチンもフリフリさせちゃって、恥ずかしくないの?」
「ありえないわー男として、いや人として」
「あ″か″あ″あ″あ″っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぎゃあああああああっはっはっはっはっは、かっかっか、かっかっかっかっかっかっかっかっかっかぁ!」
ハプニングバーの女の子達は意外にドSで、かなりエグい焦らし責めを受けてしまった。
「ホレホレ、お尻の穴ほじくっちゃえ」
「じゃあウチはチンチンとタマタマ優しくくすぐっちゃお」
「おい、絶対イカすなよ?」
「それマジ地獄じゃね?」
「いーよ、コイツはいじめられて興奮する豚なんだから」
「いがぜでぇっはっはっはっはっは、もういがぜでぐらざいっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「じゃあシコシコしてくださいって言ってみ?」
「シコシコじでぐらざいっはっはっはっはっはっはっは、はやくいがぜれぇっはっはっはっはっはっは!」
「ぎゃっはっは! マジで言いやがった!」
「男としてのプライド無さすぎ」
「寸止めの辛さ教えてやるわ」
「良いから笑えよクソガキが」
「くすぐり殺しちゃおーよ」
「賛成~」
「どんなに泣き叫んでも、やめてやんないよぉだ」
「があああっかっかっかっかっかっかっかっか、ごぉああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
普通なら自殺モノの恥なんだろうけど、俺にとっては良い思い出だった。
やがて刻まれたくすぐり責めを思う余裕すらなくなる程に追い込まれていった。
「クスッ……心此処に在らずって感じだったけど、何か思い出してたのかしら?」
「ぐあああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、げんがいれずぅっはっはっはっはっはっは、もうゆるじでぐらざいっはっはっはっはっはっは!」
「ダ~メッ、ほぉら、脇の下の窪みも弱いよねっ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「かっかっかっかっかっかっか、ぎゃあああああっはっはっはっはっはっはっは! だれがだずげれぇっはっはっはっはっは!」
「あらまあ、笑い声が詰まってるわよ? 首をコチョコチョしてあげるわね?」
「くぁぁぁっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか、くすぐりはやめでぐだざいっはっはっはっは! かぁぁぁっかっかっかっかっかっかっか!」
「プッ……きゃっはっは! ちょっと純ちゃん、惨めすぎない? 見てて笑いが止まらないわよ」
それもそうだ。
服を着ているにも関わらず一番大切で恥ずかしい部位であるチンチンが丸出し、おまけに情けなくフルボッキしていてくすぐりから逃れようと必死に体をよじってくねらせている反動で無様に震えているのだから。
「あんまり可愛そうだから、すっぽんぽんにしてあげるわね」
彼女は俺の服をあっという間に脱がし、素っ裸になってしまった。
そう、彼女の器用な指先が、敏感な皮膚を直に刺激していく。
強制的に半狂乱なまでに笑かされる屈辱と苦しみを味わい、溺れた様に必死に呼吸をしようと試み、哀願した。
「かぁぁぁぁっかっかっかっかっかっかっかっか、ぐるじぃぃぃっはっはっはっはっはっは、いぎできらいっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……直にコチョコチョされたら堪らないでしょ? ほーら、首も脇の下も脇腹も、お腹もあばらも、満遍なくコチョコチョしてあげるね? コチョコチョコチョコチョ~」
「腰クネクネさせちゃって、可愛いわねぇ。チンチンももっと元気にフリフリしちゃってもいいのよ?」
……いよいよ気が遠くなり、彩さんの声が聞こえなくなってくる。
この後は、もう彼女が気の済むまでひたすら笑って、身を捩って、泣き喚いて、くすぐり拷問の終わりを願うしかない。
「があああっかっかっかっかっかっかっかっかっか、あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「そろそろ限界かなぁ? 大分余裕なくなってきてるね」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かっかっか、かぁぁぁっかっかっかっかっかっかっか! ケホケホッ……っがああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「あらあら、そんなに酷い顔しちゃって……苦しくて苦しくて仕方がないのねぇ。コチョコチョくすぐられて笑いが止まらなくて、息が出来なくてどうしよもないのよねぇ。」
「あがっかっかっかっかっかっかっかっかっか、ゴホォッ、ゲホゲホッっはっはっはっはっはっはっは、うぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「くすっ……ほら、もっと頑張って腰フリフリしながら泣き叫んで、笑い狂って? もっと切羽詰まった苦しそうな顔を見せて?」
「ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、あっはっはっはっはっはっはっは! が……がはっ……かっかっかっかっか、かぁっかっかっかっかっかっかっか! ……ああぁ……」
俺が次に目を覚ました時には優しいいつもの彩さんに戻っている。
今までの事は夢だったのではないか?
そんな疑いを持ってしまう程だ。
「ねぇ……」
「はい……何ですか?」
「また、来てね?」
これからも、この関係は続きそうだ。