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本懐
by くーねっと
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私は現在、高橋環奈と言うハンドルネームで、闇市と言うサイトに頻繁にアクセスしている。
恥ずかしながら、私には特殊な性癖がある……人をくすぐるのが異常に好きなのだ。
昔から、相手がこちょこちょに弱いと知れば、どうしてもくすぐらないと気が済まない。
時折泣くまでコチョコチョしてしまい、何度も問題になった。
「……ん……うぁ、ぁぁ……また……うぅうぅ」
パソコンの画面に目を移すと、すっぽんぽんにひん剥かれた1人の女の子が、怯えている。
私が今見ているのは、1週間前に、闇市と言うサイトで購入したくすぐり動画だった。
大金を動かす羽目になったが、それに見合う価値のあるくすぐり動画を、暫く貪り続けている。
闇市では、くすぐりに限らず、一般に表に出すことの出来ないような非人道的内容の動画やブログが存在し、通常のくすぐりプレイでは満足できない者が集まるパートナー募集掲示板、一般的に認知されてないくすぐりマシンの販売等の取引が行われており、くすぐりパートナー募集掲示板には今もお世話になっている。
その闇市と言うサイトの参加者であり、とあるクラブオーナーが販売しているくすぐり動画のうちの一つ、【ポールダンス】と言う動画が、私の性癖を鷲掴みにしたのだ。
普段は毎回動画更新の度に人が変わっていたが、ここ最近ずっと、新木結衣と言う女性で、数ヶ月以上固定されている。
「クスクス……ド変態の結衣さんも、流石に堪えてるのかな? 今日も、皆でコチョコチョしてあげる、良かったね~っww」
「さっ……さとみさま……ひぐっ、も、もう……限界れす……ぼう……やべでぇ……」
「アハハ、言われたでしょ? 生半可な気持ちでくすぐり奴隷志願すんなって、生殺与奪の権利は、全部ウチらにあんの、もうあんたは人間じゃない、くすぐり奴隷って言う、無様な所有物、クラブの商品に成り下がったんだよ」
この結衣と言う女の子、最初は、ビックリするほど容姿端麗で、スタイルも素晴らしく、きっとモテたんだろうなと思っていたが、今は度重なる情けなくてみっともない姿に、侮蔑と同情しか出来ない。
「ひぃっ……いづっ、いつ終わるの……おうちがえしでっ……帰りたいよぉ……お願いじばず……お願い許してぇ……」
「ほぉら、脇腹……こちょこちょしちゃうよ? ウチらのこちょこちょの味、覚えてる?」
「ひっひっひっひ……ひぃぃぃぃ!」
「クスクス……相変わらずくすぐったがり屋さんだね。こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~…ほらほら、ウチらの指から逃げられるかな? もうちょっとで、指が触れちゃうよ? こちょばいよぉ?」
端麗だった顔をグシャグシャにして、腰をフリフリと左右に蠱惑的に踊らせる様は、見ている者の嗜虐心を煽る。
よっぽどコチョコチョが嫌らしい。
「んぐぅ~っ、や、やべでぇ……」
「くっくっく、そんな風にブス顔で懇願したって無駄だよ?」
もう数ヶ月以上も、くすぐりの恐怖を骨の髄まで染み込ませているためか、くすぐらずともくすぐり奴隷を踊り狂わせる。
これだけコチョコチョに弱いと、普通の女の子なら精神崩壊していてもおかしくないはずなのに……とんだド変態なんだろう。
女の子達のイソギンチャクの様に器用な指先が、こちょこちょに弱いワキバラに近づいていく。
「コチョコチョコチョコチョコチョ~ッ、ほらほら、笑い狂っちゃえっww」
「ぎゃああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ごべんなざいっ! ごべんらざぃぃい~っはっはっはっはっはっは! ゆるじでぇっ~っはっはっは! あっはっはっはっは! あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……絶対に許してあげないよ? ずぅっと、死ぬまでこちょこちょしてあげる。ほら、もっと笑って? こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
くすぐり奴隷を囲んでいる女の子達は、クラブが配信している動画ではお馴染みの顔だった。
石塚さとみ、北野景子、田戸恵梨香……全員がドがつくサディスト。
タイトルを冠している【ポールダンス】とは、用意されたポールに棒の字にすっぽんぽんで固定され、悶え苦しむ様をポールダンスとバカにし、呼称しているようだった。
彼女は両手両足をピクリとも動かすことも出来ない。
動かせるのは、腰と頭だけになる。
「うぎゃあああああああああああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! おがじぐなるぅ! ぐるっちゃうっはっはっは、いやああああああっはっはっはっはっはっはっは!」
「狂っちゃえばいいじゃん、どうせもうお嫁さんにはいけないし」
「だよね~っ、ここ数ヶ月、無様に笑い狂ってるだけでしょ?」
「そうそう、おしっこチビりながら、ごめんなさいとか、ゆるしてーとか、なんでもしますー! とか言ってさww」
「う~わ、キモいよねぇ~ww」
「引くわ~、羞恥心とか、プライドの欠片もないんだねww」
女の子達がからかい、バカにしながら、細長い指先で死ぬほど敏感な彼女の全身をくすぐると、狂った様に笑いながら、腰を左右にクネクネと振り乱し、情けなく淫靡に踊った。
ある者はつっつき、ある者は揉みほぐし、えぐり、引っ掻き、撫で回し、なぞり……様々なバリエーションを加え、適度に強弱をつけて、女の子達は一切の容赦なくネチネチと、しつこく彼女をコチョコチョしている。
「うがあああああっはっはっはっはっはっはっはっは! わきばらぁぁ! 脇腹がああっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「脇腹こちょこちょ、本当に弱いんだねww」
「そんなに嬉しいなら、もっとこちょこちょくすぐって悦ばせてあげるねっ!」
「わぎばらはやべでぐだざいっ! やべでぐだざい! あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「フフフ、わかった。じゃあ、全員で脇腹をこちょこちょくすぐっちゃおっか!ww」
「いいねそれ!ほぉら、脇腹コチョコチョコチョコチョ~ッ」
「くぅあ~っかっかっかっかっかっかっかっか! ぎゃ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かぁぁっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかぁぁ!」
どうやら、脇腹が本当にコチョコチョに弱い様子で、女の子達の指先が残酷にも、そのくすぐりに弱い脇腹に集まり、責め立てた。
細くくびれた脇腹をこちょこちょこねくりまわされ、獣の様な砲口をあげながら笑い狂っている。
「あがああああああ! ぎゃあっはっはっはっはっはっはっは! んがー! が~っはっはっはっはっはっは!」
「んがーってww おっさんみたいな笑い方だねww ……後ろからみると、お尻をスッゴくエッチに振り乱してる様に見えるんだけどなww」
「前からも凄いよ、細い腰を限界いっぱい振り回して……変態じゃんww」
「細いウエスト自慢してんのかなー? 最低~!」
「キショいわ~ww もう死んだほうがいいんじゃね?」
「親切なウチらが、くすぐり殺してあげよっかww」
「いいねぇ、どうせこんな無様なクソ女、死んでも誰も困んないしww」
「死ぬまでコチョコチョしちゃおっか」
「コチョコチョリンチ賛成ww」
彼女の事を心の底からバカにしているためか、辛辣な言葉を並べ続ける。
指先によるこちょこちょくすぐり地獄で彼女を追い詰めながら、言葉でも彼女のプライドや人としての尊厳を粉々に粉砕し、奪っていく。
「ごべんらざいっはっはっはっはっはっはっはっは、ゆるじでぇえっへっへっへ、なんでぼじばずがらぁっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「許さないよ。救いようのないダメ女は、やっぱりくすぐり殺さなきゃね!」
「いやぁぁぁぁぁっはっはっはっはっはっはっは! ゆるじでぐらざいっ、ユルジデ~ッっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁぁああっはっはっはっはっは!」
「……どんなに辛くても、苦しくても、やめないよ? あんたに人権なんてないものww こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
きっと悪いことなんてしてないんだろう、でも、理由もないのに許しを乞い願い、ごめんなさいするほど追い詰められ、コチョコチョをやめてほしくて懇願するしかないのだ。
絶望的なくすぐり拷問に、もう、半狂乱になり体がちぎれそうなぐらいに腰を淫靡にくねらせて、笑い乱れ泣き叫んだ。
「クスクス……コチョコチョリンチってさ、本当にゆっくり酸欠になって、白目剥くほど歪んだ顔が酷く紅潮して、びぃびぃ泣きながら、本当に苦しみ抜いて死ぬことになるんだよ? 嬉しい? 嬉しいねぇwwそんなに喜んじゃってww」
「だずげれっはっはっはっはっはっら、だれがだずげでっへっへっへ、だじげでぇ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「クスクス……もう、絶対に逃げられないよ? 結衣はもう、くすぐり奴隷なんだからww 永遠にこちょこちょで遊ぼうねww 永遠に、ウチらために半狂乱に笑って、エッチに踊りなさい。ほぉら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「あああああああああああああああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ぎゃっはっはっはっはっは! ぎゃあああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは! あっはっはっはっは! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!」
まるで本当にくすぐり処刑ショーを見ている様であった。
彼女を苦しめ続けているのは、紛れもなくくすぐりのみ。
それでも、ゆっくりと、徐々に悶え苦しみながら一歩ずつ死に近づいていく様は、くすぐり大好きなドSにとっては本当に堪らない。
「ほぉら、くすぐり殺しちゃうよぉ~……クスクス、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~……こぉちょこちょ……こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! がはっ、ああああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ! ごろじでぇぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! はやぐごろじっ! もうごろじでぇっ、ぎゃああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
もう数ヶ月もクラブの所有物として、くすぐり奴隷として、商品として飼育され続けている事実を考えると、鳥肌が立つ。
私なら、気が狂うかな。
「ごろぜ~っはっはっはっは、あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは! ごろぜぇ~っはっはっはっはっはっはっは、ごろじでぇっはっはっはっは、ぐがっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「その下品極まりない笑い方、堪らないなぁww 普段は引っ込み思案で恥ずかしがり屋さんなのにねww」
「今ね、顔が凄いことになってるよ? 人間の顔ってこんな崩れることってあるのかな? クスクス……ブッさww」
「が~っはっはっはっはっはっはっはっはっは! がっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「相変わらず、結衣ちゃんのポールダンスは可愛いわねぇ、汗で湿った紅い体を健気にくねらせて、よじって、ねじって……見とれちゃうなぁww」
「くすぐり奴隷の結衣ちゃ~ん、今どんな気持ちですか~っ?ww」
「かぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! うがあっはっはっはっはっはっはっはっはっは! かはっ、だ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは~!」
「クスクス……じゃあ、恒例のチャンスタイム、入りまーす」
チャンスタイムとは、笑わずに、決められた言葉を言うことが出来れば、コチョコチョをやめてくれる、と言うもの。
まあ成功した試しはない。
一旦、コチョコチョの手が止まると、彼女は懸命に酸素を求めた。
「ぐはっ、ひゅー……ひゅぅ~っ」
「今日のお題は?」
「えっと、金田の大冒険を歌う、だって」
「お~、今回は簡単そう」
金田の大冒険と言えば……あー、あの恥ずかしい歌詞の。
あれを大勢の前で女子が歌うのは、普通の神経じゃ無理。
よっぽどプライド捨てないと歌えない。
「ぅ……うぅうぅ……」
「歌わないの? 歌わないと、こうよ?」
意地悪に微笑みながら、ワキワキと指先をくねらせると、たちまち悲鳴をあげながら、歌い出した。
「うっ……き、きんたまも~って、きんたまもぉって……ひぎぃ~っひっひっひっひ!」
「声が小さい、やり直し」
「ひっ、ひぐっ……金玉持っ~て、ぎんだばぁ~っはっはっはっはっはっは!」
「笑ってんじゃねww はい、もっと大きな声で、やり直し」
恥ずかしい歌詞を、何度も何度も大きな声で歌わせ、やり直しさせた。
もちろん、コチョコチョの妨害付きである。
さとみは残酷な笑みを浮かべ、人差し指を優しく彼女の脇腹で転がし、触れるか触れないか、ギリギリのところで撫で回し、つんつんと交互に脇腹を優しくつっついた。
「ひっひっひ、き、きんたまけがおおいっ……ぷっくっくっく……ぎ、ぎんだまっ……ぐひぃ~っ、毛が多いぃぃっ、ひっひっひ」
「ハッキリ喋りなよ、意味わかんないからやり直し」
「ぅうぅう……きんたばっ、毛が多い……き、きんたまっ、んぐぅ~っくっくっく、けがおおい~っひっひっひ!」
「なめてんの? 真面目にやってもらっていいですか~っ? はい、やり直し」
「クスクス……ホント、さとみって鬼畜ね~っww 流石に同情しちゃうww」
さとみのあまりのドSっぷりに、周りから同情と声援が集まる……一生懸命プライドや自尊心をかなぐり捨てて腰をフリフリしながら歌う彼女に対し、明らかにバカにした様子で、何度でも、何度でも、やり直しさせる。
「……ふぐぅっ……き、きんだま……っ、ぎっ、ぎんだまぁっ……うぇぇぇん……」
「誰も泣けなんて言ってないんだけど、やり直し」
「クスクス……もっと必死に、頑張って歌わないと、こちょこちょ地獄だよ?ww」
「ひっ……こちょこちょダメぇ……こちょこちょいやぁあぁ……きっ、きんだまかおにつぐっ……きっ、ぎんだま顔につくぅ~っくっく!」
「はい、顔キモいからやり直し」
「顔関係なくねww」
「いくらなんでも鬼畜すぎww」
酷く滑稽な歌と、彼女の鬼畜さに思わず皆吹き出してしまった。
涙を流し、顔を真っ赤にして健気に恥ずかしい歌を歌う彼女に、皆夢中になった。
「きんたまたたいたっ……ふぐっ、ふぐぅ~っ! きっ、きんたま……んぐっくっくっく、叩いたっ……ぐぅ~っ」
「はい、ダメ。やり直し」
「ホントにプライドないねぇ~ww ほら、頑張って頑張ってww」
さとみのあまりの徹底的なドSぶりに、景子と恵梨香はバカにした様子ながらも声援を送る。
必死にコチョコチョと羞恥心に耐えながら、何とか最後まで歌いきると、拍手喝采。
皆、頑張ったね、と声を上げた。
ホント、よく頑張ったよ、このバカ女。
「はぁ、はぁ……ふぅ~っ、……おわっ、おわりばじだっ、もう……こちょこちょやめて……こちょこちょだけは……」
「頑張ったねぇっww ……クスクス……深呼吸して?」
彼女は目を瞑り、安堵の表情を浮かべた。
大きく息を吸い込み、すべての酸素を吐き出した時ーー
「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョww」
「っっっっっぶあああああ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~っ!」
深呼吸ですべての酸素を出し切った刹那、さとみが彼女の脇腹のツボを、徹底的にモミモミと揉みしだいた。
絶対に来てほしくなかった刺激が脇腹を直撃し、一瞬ビクンと大きく反応すると、彼女の目がグルンッと勢いよく白目を剥き、止めどなく涙が溢れ……口を裂けるほど大きく開くと、大声でゲラゲラと笑い始めた。
完全にパニックに陥り、切羽詰まった様子で小刻みに体を震わせながら、ただ笑うことだけを強制された。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「ぐあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、グワアッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~!」
今までのはお遊びだったのかと疑うほど激しく笑い、ネジ切れそうなくらいに腰を一心不乱にフリフリと、体液を撒き散らしてくねらせる。
背後、左右から3人の残虐な女の子に的確にツボをつかれ、死ぬほどくすぐりに弱い脇腹を、とことんコチョコチョくすぐられてしまった彼女は、半狂乱になりながら踊り続けた。
「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「うぎゃあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、かぁ~かっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか~!」
膨らみきった鼻、大きく開かれた口からだらしなく鼻水、ヨダレを垂れ流しながら、充血し、爆発しそうな程真っ赤っかな顔をブンブンと力一杯振り回している。
ーーもう笑いたくない。
全身全霊で伝える彼女を、強制的に笑かし続け、カラカラに渇いた喉から悲痛な笑い声を絞り尽くす。
「それそれ~っ、コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「んがあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ギャ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
脇腹こちょこちょ責めと平行して、乳首やマンコ、お尻のワレメなどの羞恥的な部分を、人差し指で優しくなぞると、恥ずかしいほど勃起した乳首がおっぱいと共にプルプルと揺れ、一層滑稽で、変態的なダンスを踊る。
死にそうなのに、体は感じてるなんて、惨めすぎて普通は直視できない。
「こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょぉ~っ」
「ひぎゃあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぎゃあ~っはっはっはっは、ギャ~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」
とうに限界の遥か向こう側にいる彼女を、観客は蔑むように指を示し、ある者は興奮した様子で、またある者は、けらけら笑いながらスマホで撮影していた。
ーーやめてもらえる訳ないでしょww
あーあ、またコチョコチョ地獄再開ww
やっぱお仕置きは、くすぐりリンチに限るよねww
マジ最高に苦しそww
ちょっと皆イジメすぎww
追い込まれて切羽詰まってる感じ、堪んないねww
くすぐり激弱だよねww
くすぐり弱い女の子を、死ぬほどくすぐるのってサイコーだわww
もっと死の一歩手前まで追い詰めちゃえww
どんだけブス顔で笑ってんのよあのくすぐり奴隷ww
まあまあ、死ぬほどコチョコチョ弱いんだから、言っちゃ可哀想よww
たかがこちょこちょだよ?ww
たかがコチョコチョでここまでみっともない姿よく晒せるねww
流石に引くよね~あそこまで無様晒されちゃうとww
ウチなら自殺しちゃうww
いや、あれだけ見世物にされて生きていける訳ないじゃんww
え、アレ、生きてるよ?ww
あ~、アレは特別ww
アレを見る度に、私達はまだマトモなんだな~って思っちゃうよねww
ね~っ、アレより惨めなモノないだろうしww
乳首めちゃ勃起してない?ww
マンコも濡れ濡れww
ここまでコケにされて、感じてんのww
限界までコチョコチョ責めされて、マトモに息もさせてもらえないのに、興奮してんだww
マジ、ド変態じゃんww
ウチ、コチョコチョ大好きだけど、アレにだけはなりたくないわww
恥ずかしくないのかな、ここまで惨めな笑い者にされてww
ね、絶対嫌よww
可愛いし、スタイル抜群なんだけどな~、あの子ww
笑い方も理想的だよねww
このオッサンみたいに、お腹の底から笑ってる感じ、堪んないよねww
何でくすぐり奴隷志願したんだろ、こんなにコチョコチョ弱いのにww
ここまで人権無視されると思ってなかったんだろうね、可哀想ww
まあ、見届けてあげましょ、せっかく私達の為に、体張って一生懸命頑張ってくれてるんだからww
ーー彼女の断末魔の笑い泣きに混ざり、観客の嘲笑混じりの声が聴こえてくる……ここまで地獄絵図さながらの惨たらしい見世物が、この世に存在していいのだろうか、心配になってしまう。
「残念でした~っ、私はそんなゲラゲラ笑いながら歌えなんて、一言も言ってないんだよ、バーカ!ww」
「お仕置きに、こちょこちょの刑だねww」
「クスクス、さとみってば、イジメすぎじゃない? 本当に、発狂しちゃうよ?ww」
「いいのいいの、コレはそういうオモチャなんだからww」
「ふがあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは、クカ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカ!」
体が千切れてしまうほど腰を左右にフリフリして逃れようとしても、誰一人それを許さない。
再び女の子達の指先に捕まった死ぬほど敏感な脇腹は、行き場を求めて右へ左へ死に物狂いで逃げ惑い、妖艶で、淫靡な腰フリダンスをクネクネと踊り続けた。
「そんな不細工な顔でゲラゲラ笑ったってやめてあげないよ~だww」
「ほら、もっと腰をフリフリしないと、逃げられないよ~っww」
「あんたらって、マジでドSだよね~っww」
「あんたもでしょww」
「うぎゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、カァ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカ!」
……よくよく考えると、こんな公開くすぐり処刑ショーを、何ヶ月も続けることが出来るだろうか。
何故このくすぐり奴隷は、精神崩壊しないのだろう。
仮に人前でくすぐられるのが好きな物好きだとして……間違いなく、死に至る程のくすぐり責めを受けている……ここまで残虐なくすぐり拷問に、発狂して、死んでしまわないのだろうか。
そもそも、体に傷が付いたり、衰弱の後もあまりないのも気になる。
「ほぉらほら、こちょこちょこちょこちょ~っ、良かったねぇ、皆に大好きなコチョコチョしてもらえてww」
「あんたの仕事は、こちょこちょされて、笑い狂って、無様な見世物になることだけ」
「クスクス……苦しい? でも、例えコチョコチョされすぎて死んじゃっても代わりはいくらでもいるから」
「安心してくすぐり殺されていいよ?」
「だっ、だれがぁっ……がぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ックワァ~ッカッカッカッカッカッカッカッカッカ、んぎゃあぁ~っかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっかっか! はっはっはっはっは、ギャア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ! ア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ あ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ! アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハァッ! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは……」
彼女は激しく仰け反り、ガクガクと痙攣しながら失禁した後、動かなくなってしまった。
生気を失った彼女の拘束が外されると、すぐに別室に乱雑に連れていかれた。
「本日のポールダンスはこれにてお仕舞いです、またのご観覧お待ちしております」
「なお、本日の新木結衣は4匹目ですが、また壊れてしまったようです」
「しかしご心配なく」
ーー新木結衣のストックは、いくらでもご用意できますからり
私は戦慄した。
難しいことはわからない。
それでも、彼女はきっとこれからも、何度でもくすぐり殺され、もがき苦しみ続けることだけは、確かだ。
そして今日、新たな【ポールダンス】の動画が更新されている。
そこには、確かに笑い壊れたはずの新木結衣が、死に物狂いで、どこか蠱惑的に腰を左右に振り回し、笑い狂っている姿が写っていた。
「こちょこちょこちょこちょ~っ」
「が~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ぼういやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョいやあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~!」
「ほぉら、こぉ~ちょこちょこちょこちょ
こちょこちょ~っ」
「こちょこちょやめてぇっはっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョやめてぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
「クスクス……コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッ」
「こちょこちょやだぁっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョだげはっはっはっはっはっはっは、こちょこちょだげはぼうやべでぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! コチョコチョだげはぁあっはっはっは、こちょこちょやべでぐだざいっはっはっはっはっはっは!」
「フフフ……こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ」
「いやぁあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは、こちょこちょはいやあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは! ギャア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ~ッ!」
「ヒッヒッヒ……こぉちょこちょ~、こちょこちょこちょ……こちょこちょこちょこちょこちょ~っ、こぉ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ……コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ッーー後悔しても、もう遅い……」
闇市に、目を疑う新たな広告があった。
【くすぐり奴隷の量産と、販売計画について】
私は彼女を気の毒に思う。
きっと、将来のある女性で、希望に満ちた未来があったはずだ。
それを、このクラブによってくすぐり奴隷として商品化され、めちゃくちゃにされてしまったのだ。
彼女に対するこちょこちょリンチは、終わらない。
そして、私はある気持ちを押さえきれずにもいるのだ。
ーー私もクラブに参加したい。
正直かなり抵抗があったのも事実。
ここまで残虐な仕打ちを出来るクラブに赴けば、どう考えても後には引けないだろう。
それでも、好奇心と、DNAに刻まれた性癖に逆らうことなんて出来なかった。
彼女もきっと、思い悩んで足を一歩踏み出してしまったのだろう……彼女は今、どんな気持ちなんだろう。
後悔してるのだろうか、それとも本望だと思っているのか。
私も後悔することになるのだろうか……考えてみても、先のことはわからない。
でも、今一歩踏み出さなければ、きっと後悔することだけは確かだ。
例えどんな形で人生を終えるとしても、後悔しない選択をし続けることが、私の本望なのだ。
それほど、私はクスグリの虜になっていた。
クラブへ送ったダイレクトメールに、返信が届く。
そこには、参加するための条件や参加費、約束事を破ればどうなるか、等……そして、最後にはこう記されていた。
ーー我々は、貴女の参加を心待にしております。
私の平凡な日常は、現在をもって一変した。